ここで、AIがこなせるピンポイントな仕事が登場する。誕生日、連続する数字、末尾の同じ数字の繰り返し、あるいはマークシート上のわかりやすいグリッド形状を避けた組み合わせを作成するようAIに指示するのだ。これにより当選確率が少しでも上がることはないが、誰か他の人が自分とまったく同じチケットを持っている確率を下げることはできるかもしれない。
注意点が1つある。LLM(大規模言語モデル)は乱数生成器ではない。AIに「ランダムな」数字を求めると、特に指示がない限り、人間が好みそうな整った数字の組み合わせを返してくることが多い。州のクイックピックを利用する方が簡単で、かつ偏りがない。ここでのAIの真の価値は、予測を行うことではなく、指示に従うことにある。
試してみたい場合は、次のようなプロンプトが有効だ。「この宝くじの現在の公式ルールに従い、誕生日に関連しやすい数字、連続する数字、末尾の同じ数字の繰り返し、マークシート上のわかりやすいパターンを避けた、有効な組み合わせを1つ生成してください。また、何を避けたのかも説明してください」。購入する前に、数字の範囲が正しいかどうかは自分自身で確認すること。
真のリスクは「誤った自信」
より大きな危険は、チケット代の2ドル(約318円)を失うことではない。その2ドルに付随する「確信」だ。過去の抽選結果から予測の優位性を見出したと主張するAIツールは、数学ではなく単なる作り話を売っているに過ぎない。
したがって、宝くじは娯楽として捉え、そのワクワク感が価格に見合うと判断した場合にのみ購入すべきだ。もし他者と重複しにくい組み合わせが欲しいなら、AIはそれを提供してくれる。ただし、その役割を過大評価してはならない。AIは当選確率を上げることはできない。しかし、ある非常に限定的な条件において、万が一当選したときに、より多くの賞金を手元に残す手助けをしてくれるかもしれない。


