GJ 3378bの発見方法
比較的低温の赤色矮星は、恒星全体の70%を占めることから、おのずと太陽系外生命探査の重要な観測対象となる。だが同時に、GJ 3378のような赤色矮星は比較的小型で暗いため、周囲を公転する惑星の検出が難しくなっている。
今回の研究チームは、観測手法として視線速度法(ドップラー法)を用いた。これは、主星の微小な揺らぎを望遠鏡で検出することにより、周囲を公転する惑星の重力の影響を明らかにする手法だ。主星の揺らぎを解析すれば、惑星の質量や公転軌道を算出できる。
「水を追え」
GJ 3378bは主星のハビタブルゾーン内にあるため、表面に液体水が存在するかもしれない。ロバートソンは「合言葉は『水を追え(Follow the Water)』だ」として「水は、地球に生息する、あらゆる既知の生物が必要とするものなので、生命を維持できると考えられる環境を探索しようとする場合に、最初に探すものなのだ」と説明した。
だが、安定した表面状態を維持できるような大気がGJ 3378bにあるかどうかについては、まだ明らかになっていない。GJ 3378bは、天文学者が「宇宙の海岸線」と呼ぶ境界の近くに位置している。これは、主星からの高エネルギー放射線によって惑星の大気が徐々に剥ぎ取られて散逸するかどうかが分かれる境界線だ。火星は数十億年前にこれと同様の過程を経験したと考えられている。
次の段階の研究に進むには、GJ 3378bの大気を直接観測できる、より高性能の宇宙望遠鏡が必要になる。GJ 3378bが適切な大気条件を備えていると判明すれば、将来の地球外生命探査の有力候補の1つになる可能性がある。


