宇宙

2026.08.23 11:00

わずか25光年先に地球そっくりの惑星を発見、液体水が存在し生命育む可能性

赤色矮星の主星(中央奥)のハビタブルゾーン内を公転する、大気と液体水を持つ地球型系外惑星(スーパーアース)を描いた想像図(ESO/spaceengine.org)

赤色矮星の主星(中央奥)のハビタブルゾーン内を公転する、大気と液体水を持つ地球型系外惑星(スーパーアース)を描いた想像図(ESO/spaceengine.org)

太陽系からわずか25光年の距離にある、地球に似た太陽系外惑星を、天文学者チームが新たに発見した。地球外生命探査の有望な観測対象を新たにもたらす研究成果だ。

NASAによると、「GJ 3378b」と命名された新発見の系外惑星は、岩石惑星である可能性があり、主星のハビタブルゾーン(生命生存可能領域)内を公転していることから、惑星表面に液体の水が存在できる温度になっている可能性がある。天文学誌『The Astrophysical Journal』で発表された今回の発見は、太陽系近傍にある生命生存可能な惑星が、これまで考えられていたよりもいかに数多く存在する可能性があるかを浮き彫りにしている。

液体水が存在しているかもしれない

GJ 3378bの質量の下限値(最小質量)は地球の質量の2倍強とされている。科学的分類において、この規模の惑星は「スーパーアース」と呼ばれ、岩石質の表面と詳細な調査に値する条件を備えている可能性がある。

GJ 3378bが主星から受ける光の量は、地球が受ける太陽光の量の約90%に相当する。これはハビタブルゾーン内に位置することになるため、液体水が存在しているかもしれない。

GJ 3378bは、米テキサス州にあるマクドナルド天文台のホビー・エバリー望遠鏡と、米アリゾナ州のキットピーク国立天文台にあるWIYN望遠鏡を用いて発見された。

NASAが2040年代の打ち上げを目指して計画を進めているハビタブル・ワールズ・オブザバトリー(HWO)宇宙望遠鏡は、GJ 3378bのような太陽系近傍の地球型系外惑星を撮像し、生命の存在を可能にする大気を保持しているかどうかを判定することを目的としている。

宇宙における近隣の惑星

25光年という距離は遠方だと感じられるかもしれないが、天文学者はGJ 3378bを、生命生存可能な環境が存在する可能性のある既知の系外惑星としては、地球の最も近くに位置する近隣惑星の1つと見なしている。

今回の研究を主導した米カリフォルニア大学アーバイン校准教授(天文学)のポール・ロバートソンは「これは地球に最も近い、宇宙における近隣惑星の1つだ」として「25光年は、はるか先のように思われるが、天の川銀河(銀河系)の直径は約10万光年なので、その観点ではまさに地球の隣近所なのだ」と説明している。GJ 3378bとその主星の赤色矮星GJ 3378は、大型の家庭用天体望遠鏡でも見ることはできないが、北天の星座の「きりん座」に位置する。

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翻訳=河原稔

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