資産運用

2026.08.23 08:00

金鉱株ラリーがやって来た 金価格も「最大の逆風」にあらがい上昇中

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ニューヨーク証券取引所(NYSE)のArca金鉱株指数は8月7日までの週に20%超上昇し、この指数の22年の歴史で2番目に高い週間上昇率を記録した。これを上回るのは、金融システムが崩壊しつつあった2008年12月12日までの週しかない。

金鉱株指数の急騰は金(ゴールド)自体の値上がりをかすませるほどである。にもかかわらず、その金を採掘している企業の株価のほうはあまり大きく報じられていない。また、このところの金相場上昇には、通常なら先物市場で積極的に買いを入れる投資家はほとんど参加していないようだ。

この業界での40年にわたる経験から言えば、これほどの値動きが生じる場合、普通は次の2つのうちどちらかだ。何かがひどく壊れているか。それとも、市場がしばらく何かを見落としていて、やっとそれに気づいたか。

筆者の見るところ、今回は後者のケースだ。

最大の逆風にあらがう金

なぜそう考えるか。金相場は歴史的に、実質金利が上がると苦戦してきた。金を持っていても利息や配当をまったく生まないのに対して、米国債を保有すれば、物価上昇を考慮してもそれなりのリターンを得られるようになるからだ。10年物米国債の実質利回りは19日現在2.43%前後で、過去3年間のレンジの上限近くをつけている。2月以降、75ベーシスポイント(0.75%幅)ほど上昇している。

で、どうなったか。金相場はそれでも上昇したのだ。

たしかに、米ドルの下落が金相場を支えた面はあるだろう。しかし、金利環境は金にとってけっして有利なものではなかった。ある資産の価格が、その最大の逆風が強まっているのに上昇しているとき、それは買い手側にまた別の理由があって買われていることを示している。

いまの金がまさにそうだ。世界の中央銀行は金を買い増している。そして、自分の財布に入っているお金の購買力がどうなっているかに気づいた人々も、金を買っているのだ。

上昇相場に参加していない買い手

今回の上昇相場で最も興味深いのは、買いポジションをとっている投資家が意外なほど少ないことだ。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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