DataCampが2024年1月から2026年4月まで、85地域の求人200万件を分析したところ、AIおよびデータ関連職の求人は過去1年で80%急増した。
これは、AIが実際に数百万件規模の新たな職を生み出していることを示している。たとえば、生成AIエンジニアの求人は前年比で197%増加した。データサイエンスマネジャーは約20%増加し、平均年収も約19万ドル(約3020万円)と最高額を記録した。
主役に躍り出る「AIエンジニア」
だが、分析対象となった全職種のなかで、前年比の成長率が最も高く、現在最も需要が大きいのはAIエンジニア職である。
AIエンジニアの求人は前年比255%増加した。その他に大きな伸びを示した職種には、以下が含まれる。
・Python開発者
・データアーキテクト
・機械学習エンジニア
AIエンジニアの雇用創出において、この急増をもたらしている要因は何なのか。
なぜAIエンジニア職はこれほど人気なのか
AIエンジニア職の人気が高い大きな理由の1つは、毎日のように数百、場合によっては数千もの新しいスタートアップが立ち上がっていることだ。人工知能ブームを受け、ベンチャーキャピタル業界では最新テクノロジー、とりわけ応用AIソフトウェアやフロンティアAIへの巨額投資が活発化している。その結果、こうした革新的技術を支えるインフラを構築できるトップAI人材への需要が極めて高くなっている。
求職者にとってAIエンジニア職が有力な選択肢となるもう1つの理由は、主にスタートアップで募集されるこうした職種では、給与が高いだけでなく、ストックオプションやエクイティも付与されることだ。在宅勤務やハイブリッド・リモート勤務が可能であることなど、従来型の大企業ではあまり見られないスタートアップならではの優れた福利厚生もある。
企業がAIエンジニアを採用するのは、組織全体でAIを展開・導入するなかで、変化のスピードに遅れないようにするためでもある。こうしたシステムを大規模に開発・展開できるエンジニアが必要とされているのだ。
AIエンジニアになるには
誰でもAIエンジニアになれるのだろうか。
選考で重視される経歴と実績
一般的に、企業は履歴書を見て、コンピューターサイエンスや機械学習に関する教育(学位取得などの正規の教育、あるいは独学などの非正規の学習)を受けているかを確認するが、さらに重視されるのはポートフォリオだ。企業は、あなたがすでに何を作ったのか、それがユーザーにどの程度の規模や影響をもたらしたのかを知りたがる。
スタートアップは、大手テック企業や他のスタートアップ出身のエンジニアを求める傾向もある。スピードの速いスタートアップ環境での働き方に慣れている人材を望んでいるのだ。



