それぞれどのような脆弱性か?
今回修正された重大なChromeブラウザーの脆弱性は、以下のとおりである。
・CVE-2026-76034:ウェブ上でグラフィックスを描画するWebGLコンポーネントのバッファオーバーフロー
・CVE-2026-76036:同じくバッファオーバーフローだが、こちらはChromeが利用するオープンソースのグラフィックスライブラリー「Dawn(ドーン)」の内部にあった
・CVE-2026-76017:グーグル独自のリモートデスクトップ用プロトコル部品であるChromoting(クロモーティング)で起きていた、解放済みメモリーの使用の問題
3件はいずれも、グーグル自身の脆弱性セキュリティチームが発見した。
解放済みメモリーの使用とバッファオーバーフロー、違いは発生場所
これらの問題を理解するために、解放済みメモリーの使用とバッファオーバーフローを比べてみよう。どちらも重大なメモリー関連のセキュリティ問題であり、主な違いは発生する場所にある。
解放済みメモリーの使用は、プログラムが破棄したはずのメモリー領域にアクセスしてしまうことで起きる。一方、バッファオーバーフローは、確保した領域よりも多くのデータが書き込まれることで起きる。とはいえ、最終的にもたらされる結果はよく似ており、遠隔からの任意コード実行、権限昇格、情報漏洩、クラッシュなどにつながる。だからこそ、Chromeの更新が確実にダウンロードされ、有効になっているかを早めに確かめておく必要がある。
再起動を促されたら、自動更新が適用済み──促されなければ手動で確認
Chromeには、グーグルからのセキュリティ自動更新がすでに届いているはずだ。ブラウザーの再起動を求められたなら、それが届いた何よりの証拠である。求められていない場合は、Chrome右上の「その他アイコン」(縦に点が3つ並んだメニュー)から「ヘルプ」→「Google Chrome について」と進めば、更新の確認・ダウンロード・インストールを手動で始められる。


