Gallupが2025年に発表した調査によると、リモートワークが可能なZ世代の従業員のうち、完全リモートワークを好むと回答したのはわずか23%だった。これに対し、ミレニアル世代、X世代、ベビーブーマー世代では35%に上る。
意外なことに、ワークライフバランスや柔軟な働き方と最も結びつけて語られるこの世代の4分の3超(77%)は、実際にはオフィス回帰を好んでいる。ただし、勤務時間の100%をオフィスで過ごす完全出社を支持しているわけではない。
Axiosの報道によると、こうした意識の変化には大きく2つの要因がある。
・孤独感:Z世代のプロフェッショナルの27%が職場で孤独を感じていると回答しており、これはX世代の2倍に達する
・キャリアアップの機会の不足
さらに、2018年から2021年にかけての欧州の求人情報5000万件を対象とした最近の学術分析によると、リモートワークの求人では、対面式の求人と比較して、平均で25%多くのスキルが求められ、より多くの経験や高い資格が必要とされることが明らかになった。
つまり、リモート勤務では、Z世代は孤独を感じやすく、キャリア初期に必要な成長機会を得にくいだけでなく、リモート職に応募する段階でも不利になりやすい。リモートの職務は従来、より高い資格、専門性、経験を求める傾向があるからだ。
リモートワークはエントリーレベルの仕事に悪影響を及ぼしているのか
リモート勤務モデルを標準として守り、柔軟な働き方を受け入れようとするなかで、私たちはそのコスト全体を立ち止まって考えているだろうか。完全リモートワークはウェルビーイングや従業員の生産性を向上させるメリットがある一方で、特にキャリア初期のプロフェッショナルにとってはデメリットも存在する。それこそが、Z世代の4分の3超がオフィスに戻ることを望む理由だ。
筆者は先日、テンプル大学の経済学者であり、元リクルーターでもあるジョシュア・マスク博士にインタビューを行った。博士は、AIがエントリーレベルのキャリアに与える悪影響と、リモートワークが与える悪影響を切り分けた研究を発表したばかりだ。
マスクによると、興味深いことに、AIの影響を受けやすい職種とリモートワークに適した職種は、どちらもホワイトカラーの職種に分類されるため、重複することが非常に多いという。そのため、特定の損失がAIによるものなのか、それともリモートワークによるものなのかを判断することがますます難しくなっている。



