米海軍唯一の前方配備空母である「ジョージ・ワシントン(CVN-73)」が、航空機の運用で大きなマイルストーンを達成した。米海軍の発表によると、就役から約34年のジョージ・ワシントンは18日、インド洋を航行中に固定翼機の累計着艦回数が20万回に達した。
ニミッツ級空母の6番艦であるジョージ・ワシントンは、米海軍第7艦隊が司令部を置く神奈川県横須賀を母港とする。中東で任務を続けてきた同5番艦の「エイブラハム・リンカーン(CVN-72)」と交代するため、先週、展開先の東南アジア方面から中東へ向かっていた。
ジョージ・ワシントン空母打撃群(GWCSG)は旗艦ジョージ・ワシントンを中核に、第5空母航空団(CVW-5)、タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦「ロバート・スモールズ(CG-62)」、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「シャウプ(DDG-86)」などで構成される。米海軍の最大にして唯一前方配備されている空母打撃群だ。
ジョージ・ワシントン空母打撃群の別のアーレイ・バーク級駆逐艦である「ベンフォールド(DDG-65)」は、7月に南シナ海で作戦行動中、電力系統の故障に見舞われ、8月に横須賀に帰港している。ベンフォールドが中東で再合流するのかは現時点で不明だ。
固定翼機の回収という重要任務
固定翼機の回収は米海軍空母の重要な任務のひとつだ。空母はこれにより、戦術的な戦力投射のための「洋上の移動式航空基地」として機能する。固定翼機の回収には「アレスティングギア」と呼ばれる特殊な装置が使用される。これは簡単に言えば、飛行甲板上の着艦区画に張られる太い鋼鉄製ワイヤーで、これを戻ってきた艦載機の格納式テールフックに引っ掛けて捕捉する。高い精度が求められるこの捕捉作業は「トラップ」と呼ばれ、着艦した航空機を急激に減速させることができる。
記念すべき20万回目の着艦をF-35CライトニングII戦闘機で行ったスティーブン・フレイジャー大尉(第147戦闘攻撃飛行隊所属)は「ジョージ・ワシントンにとって、これは何よりも、過去34年にわたり、国から求められたどんな任務も完遂できるという一貫性を示すものです」とたたえた。そのうえで「わたし個人にとっては、この空母から発艦すれば、戻ってきて着艦できるということを示すものです」と同艦への信頼感を語っている。



