上司や先輩がハラスメントと見なされることを恐れ、部下への配慮から業務量を絞ったり指摘を控えたりして、成長の機会を奪ってしまう状態は「ホワイトハラスメント」と呼ばれる。当人には、それがどう映っているのだろうか。
総合転職サイト「エン転職」を運営するエン・ジャパンが、サイト利用者を対象に実施した調査が、その本音を映し出した。
仕事を任せないという実態
実際に職場でホワイトハラスメントを受けたことがある人は15%にのぼる。

具体的な内容で最も多かったのは、重要な業務や難易度の高い案件を任せず、簡単な作業ばかりを割り当てる(61%)だった。次いで、本人の意思を確かめないまま定時に退社させる強制的な定時退社(34%)、ミスをしても注意や助言を避けるフィードバックの回避(22%)と続いた。

挙げられた行為はどれも、部下を追い詰めまいとする配慮でありながら、学び鍛えられる機会を遠ざけている点で共通する。
配慮が行き過ぎることへの危機感
ホワイトハラスメントを理由に転職を検討するという考え方に同意できるかを尋ねると、57%が同意できると回答した。年代別では20代(66%)が最も高く、全体を9ポイント上回る。

成長機会を奪われることは、転職理由として十分に成り立つという受け止めが広がっている。
具体的な声を見ると、「教えてもらったり注意されたりする機会がなくなり、仕事への姿勢が緩んでしまうから」(20代・女性)という指摘がある一方、「成長できなければ、将来のスキルを武器にできなくなるから」(20代・男性)という声もある。
「過度な配慮はかえってストレスになり、成長の機会を失わせるため、ある程度の厳しさが必要だと思う」(30代・男性)との回答もあり、配慮が行き過ぎることへの危機感は世代を超えて共有されている。



