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2026.08.27 18:00

華やかさは不要、幸福を感じる趣味に必要な要素とは

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「どの趣味が人を最も幸せにするのか」という問いに対してはたいていの場合、証拠よりも願望に基づいた答えが返ってくる。旅行、あるいは運動や景色を伴う活動を人々が挙げるのは、自分がそうした活動をしている姿を思い浮かべたときに何か意味のあることのように感じられるからだ。

だが、年に2回しか行わない活動が人の普段の気分に与える影響はごくわずかだ。気分を形成するのは、ごく普通の日の夜に何をしているかだ。その基準で考えると、学術誌『European Journal of Public Health』に2023年に掲載された11件のランダム化試験を分析した報告によると、積極的に音楽に親しむことは心理学的に比較的強い裏付けのある答えの1つで、中でもグループでの歌唱は研究者が最も具体的に調査してきた形態だ。

「立派な趣味」ではうまくいかない理由

ウェルビーイング研究で最も確固たる知見の1つは、強度よりも頻度のほうが重要だということだ。人は大きなポジティブな出来事にはすぐに順応するが、繰り返される小さな出来事にははるかにゆっくりと順応する。だからこそ、海外で過ごす素晴らしい1週間は、7日ごとに行うささやかな活動に比べて、その人のベースラインとなる気分に与える影響は小さい傾向にあるのだ。

立派な趣味では、その感情的な重みの大部分が期待感や体験の振り返りに寄与している一方で、体験そのものは数日に凝縮され、やがて記憶の一部になる。毎週行う活動はその逆だ。楽しみに待つ要素は少なく、終わった後に語るようなこともほとんどないが、何度も繰り返しやってくる。そして気分というものは特別な瞬間よりも繰り返しによって醸成されていく。

もう1つの問題は、多くの人が自由になる夜の時間をどう過ごしているかだ。ストリーミングや端末のスクロールは決断も準備も必要としないため自然と選ばれがちだ。これらは終えた後に気分が冴えないと人々が最も頻繁に報告する余暇の過ごし方でもある。心理学者はこの食い違いを「努力のパラドックス」と表現することがある。何らかの努力を求められる活動ほど、いったん始めれば価値を感じる傾向があるが、私たちが確実に選ぶのは最も負担の少ない活動だ。

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翻訳=溝口慈子

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