PCの動作が遅く、ヘルプデスクに問い合わせても返事がすぐには来ない。こうした社内IT環境の不具合はシステム障害のようには表面化せず、日々の仕事のなかに紛れていく。では表面化しないものは、仕事をどれだけ削っているのだろうか。
社内IT環境の整備を支援するDXERが実施した調査が、その実態を浮かび上がらせた。
一人あたり年間18営業日という損失
社内IT環境の問題で週にどのくらいの時間ロスが発生しているかを従業員に尋ねると、週1時間以上と答えた人が57.4%、週3時間以上が38.0%にのぼった。平均すると週2.8時間で、年間では約147時間。営業日に換算すれば18日分にあたる。
失われているのは時間だけではない。週6時間以上のロスがある層では、69.3%が業務の成果を損なっていると実感していた。

不満がないのではなく声にならないだけ
成果が損なわれているという実感は、会社に届いているのか。社内IT環境の改善が必要だと感じている従業員は44.2%だが、そのうち62.4%は要望を上げていない。要望したいと思わないと答えた385人を見ると、56.9%は具体的な困りごとを抱えており、41.0%には週1時間以上の時間ロスがあった。不満だと明言したのは12.5%にすぎない。
満足度で最も大きいセグメントも、不満層でも満足層でもなく「どちらともいえない」層(41.4%)だった。声が上がらないことは、必ずしも問題がないことを意味しないのだろう。




