ビジネス

2026.08.25 10:15

職場で嫌われる「話し方ワースト1」 元NHKアナが教える伝える技術

プレスリリースより

丁寧に伝えようとして、話が長くなることも

今回の調査を監修したのは、TID代表講師で元NHKエグゼクティブアナウンサーの吉松欣史氏。サッカーW杯やオリンピックの実況を担当し、現在は人前で話すことに悩むビジネスパーソンの指導にあたっている。

advertisement

吉松氏によると、話が長くなるのは、必ずしも怠慢や配慮不足からではないという。「誤解されたくない」「きちんと伝えたい」という責任感から説明を積み重ね、背景から順番に話すことで、結果として最も伝えたい結論が後ろに回ってしまうことがある。また、緊張も要因のひとつだという。人前や評価する立場の人を前にして話す際、頭の中に言いたいことがあってもうまく言葉にできないことがあり、早口になったり、語尾や声が小さくなったりする場合もあるとしている。

吉松氏は、ニュース原稿では最初の一文で結論を伝えることが徹底されていると説明する。いつ映像が切り替わっても視聴者が理解できるようにするためだ。これに対して、会議で結論が最後まで出てこない話し方は、ニュースの作り方とは逆の状態だという。結論から話すことは能力の差ではなく、訓練によって身につけられる「型」であり、伝える順番を変えるだけでも同じ内容がスムーズに伝わるようになるとしている。

本人は自覚がなく、指摘しづらいとの声

自由回答からは、話し手と聞き手のすれ違いも見えてくる。
「結論が見えないまま話が続くと、結局何が言いたいのか分からなくなる。相槌のタイミングも分からなくなって、気まずい沈黙を作ってしまうこともある」(30代・男性)
「早口な人の報告は、聞き返すタイミングを逃してそのまま流してしまう。あとで聞き直すのが申し訳なくて、結局分かったふりをしてしまうことがある」(20代・女性)
「一番仕事ができる先輩が、実は一番話が長い。本人は自覚がなさそうで、指摘しづらい」(30代・女性)

advertisement

また、自分の話し方を指摘された側からは、「自分では丁寧に説明しているつもりだった。後から『結論だけ先に言ってほしい』と言われて、正直ショックだったけれど、納得もした」(40代・男性)という声が寄せられている。オンライン会議についても「相手の反応が見えないぶん、説明を重ねてしまう」(20代・男性)という回答があった。一方、話し方を意識して変えた人からは、「結論から話すようにしただけで、会議での質問の数が明らかに増えた。ちゃんと伝わっている実感がある」(30代・男性)という声も寄せられた。

大事なのは「きちんと伝わる」こと

筆者も仕事柄、取材でさまざまな人の話を聞く機会が多い。そこで感じるのは「話す」ことと「伝わる」ことは必ずしも同じではないということだ。話す順番はもちろん、声の大きさやスピード、聞き取りやすさによって、聞く側の負担は大きく変わる。相手が理解しやすいように話すことは、ビジネススキルであると同時に、相手へのちょっとした思いやりでもあるのではないだろうかと感じている。

【調査概要】
調査名:職場での話し方に関する意識調査2026
調査対象:全国の20~60代の働く男女500人
調査期間:2026年7月~8月
調査方法:インターネット調査(ランキング設問は複数回答可)
調査主体:株式会社コアコネクト(TID)・自社調べ


プレスリリース

文=福島はるみ

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事