夏になると便秘をするという声をたまに聞く。それは気のせいではない。夏には便秘を招く要因がいくつもあるのだ。しかも、夏便秘は熱中症のリスクとも関連している。暑い時期に便秘をしやすい人は、その原因をしっかり理解して対策することが大切だ。
健全な便の3要素
大正製薬は、20代以上の男女1000人を対象に「夏の便秘と食生活」に関する調査を行った。それによると、6月から9月の暑い時期に便秘がちになると感じる人は、「とても感じる」(7パーセント)、「やや感じる」(12パーセント)をあわせて19パーセントであることがわかった。これに、1年中便秘がちだという13パーセントを合計すると32パーセント、つまり3人に1人となる。

この時期に感じる便の変化は、「コロコロした便」が出る、残便感がある、お腹が張るなどさまざまだが、いずれも腸内に便がとどまることで生じる症状だという。

また夏の生活習慣を聞くと、暑い日には体を動かす機会が減るという回答がもっとも多く、食事の量が減る、麺類やパンなどの単品で食事を済ませることが多い、朝食を抜くなどもあげられた。なかでも、汗をかいても水分補給をしない、汁ものを食べる機会が減る、外出時はトイレを気にして水分を控えるなど、水分不足を示唆する回答が目立った。

このように、夏期に食事や水分の摂取量、運動量が減ることがお腹の状態に影響をもたらすと、本調査の監修者である松生クリニック院長の松生恒夫医師は話す。健全な便には、便の材料(食事量と食物繊維)、腸に届く水分、便を送る腸の動きの3要素が揃うことが大切だ。それらが減ると、腸の中で水分の少ない便が滞留する。それを松生先生は「腸の砂漠化」と呼んでいる。



