経営・戦略

2026.08.20 10:12

Genius AIの双子創業者、シリーズDで資金調達 評価額は11億5000万ドル(約1830億円)に

Adobe Stock

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Genius AIを率いる共同創業者で双子の姉妹、ダニエル・コーエンショヘットとリア・コーエンショヘットが、シリーズDラウンドで4400万ドル(約70億円)を調達し、同社をユニコーン企業の仲間入りへと押し上げた。筆者は2人に話を聞き、サロン予約・決済プラットフォームのGlossGeniusを、現在11億5000万ドル(約1830億円)の評価額を持つGenius AIへと成長させた経緯を探った。

女性創業の最新ユニコーン企業の一翼を担うことになる以前、Genius AIの共同創業者兼CEOであるダニエル・コーエンショヘットは、双子の姉妹で同社の最高事業責任者を務めるリアとともに、ゴールドマン・サックスでアナリストとして働いていた。主力製品であるGlossGeniusの着想は、美容への情熱と、煩雑で時間のかかる管理業務への不満から生まれた。

「この課題は、私たちにとって身近なものでした」とダニエルは語る。「私たちは、父が診療所を経営するのを見て育ちました。父は仕事に深い情熱を注いでいましたが、帳簿の確認、カルテの作成、患者へのフォローアップ、電話帳への広告掲載など、好まない作業に夜間や週末をいつも費やしていました」

「大学時代には、販売時点でレシートをデジタル化する事業を始め、それが決済への関心につながりました。同時に、私の技術的なバックグラウンドと美容業界への関心から、美容のプロ向けにソフトウェアと決済のプラットフォームを構築する機会があると考えるようになりました」と彼女は述べた。

大学時代にプロダクトを作っていた頃から、双子の創業者は大きな道のりを歩んできた。事業の新ブランド名であるGenius AIは、これまでに1億2500万ドル(約199億円)超の資本を調達している。今回の最新ラウンドはLux Capitalが主導し、Bessemer Venture Partners、Imaginary Ventures、L Catterton Growth、2048 Ventures、StepStone Private Venturesなどが追加出資した。

現在、Genius AIは対面サービス事業者向けのテクノロジープラットフォームを標榜し、11億5000万ドル(約1830億円)の評価額に達している。

「サービスのプロフェッショナルは、経済の中でも最も高度な技能と起業家精神を持つ人々です。それにもかかわらず、多くの人が分断されたシステムや何時間にも及ぶ管理業務に依然として足を引っ張られています」とダニエルは述べた。

「私たちは、美容とウェルネスの専門家が顧客と自分の技術に集中する時間を増やせるようGlossGeniusを構築しました。成長するにつれ、同じ課題がより広範なサービス経済全体に存在することが明らかになりました」と彼女は語った。

とはいえ、市場にいる提供者は同社だけではない。Phorest、Vagaro、Mindbodyといった事業者や、さらには自社ウェブサイトでも、美容のプロは予約を整理し、決済を受け付け、顧客を管理できる。より手頃な価格帯を提供するものもある。創業者らによれば、GlossGeniusの主な差別化要因は、施術者のために作られている点だという。「私たちは彼らのブランドを作るのであって、私たちのブランドを作るのではありません。私たちはマーケットプレイスではありません」とリアは筆者に語った。

「彼らが成功すれば、私たちも成功します。私たちの価格設定は、彼らに最大の価値を提供するよう設計されています」と彼女は付け加えた。

規模拡大と成長は、創業者らにとって最重要の戦略的焦点であり続けてきた。2人によれば、同プラットフォームは全米の郵便番号地域の半分におよぶ地域で、12万5000以上の事業者にサービスを提供しているという。「効率的なユニットエコノミクスを実現し、顧客の真の課題を解決することに偏執的なまでに集中したため、当初は自己資金で立ち上げることができました」とリアは語った。

「創業当初の課題の1つは、事業者にとって最も重要な顧客との関係をテクノロジーに託してもらうことでした。当時、多くの人が紙とペンを使っていた理由はそこにあります。しかし、節約した時間を顧客のために使えるという価値を事業者自身が実感できるようになり、それが信頼の構築につながりました」と彼女は説明した。

現在、追加で4400万ドル(約70億円)を調達した同社は、プロダクトと顧客基盤の拡大を計画している。

同チームは、美容施術の予約プラットフォームを超えて事業領域を広げ、より広範なサービス業界でより大きなシェアを獲得するうえでAIがもたらす大きな機会を見据えている。一方で、同社の使命は依然として人間主導であると強調する。「私は何万人もの顧客や事業者と話してきましたが、彼らは皆、同じ夢を共有しています。自分が愛する仕事に、より多くの時間を費やすことです。施術者の手仕事による専門性、判断力、顧客とのつながりは自動化できません。しかしAIは、そうした瞬間から彼らを遠ざける多くの業務を担うことができます」とダニエルは述べた。

資金調達を目指す創業者に向けて、彼女は次の助言を共有した。「その資本によって何を証明できるのかを明確にすることです。具体的なマイルストーンに基づいて調達し、長期的な視点を共有する投資家を選び、資本を利用できることが集中力の代わりにならないようにしてください」

現在AIプロダクトを構築している事業者に対して、ダニエルは、顧客にとって本当に重要な問題を選び、その問題を時間をかけてさらに解決していくために必要な信頼を獲得するよう助言した。

「会社の存亡を左右する2つか3つの問いを選び、その答えを生の情報源以外から得ることを拒むべきです。事業に対する自分のモデルは、決して又聞きであってはなりません」

forbes.com 原文

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