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2026.08.31 08:00

ロボットの故障原因をAIが数分で特定、アロイ・ロボティクスが12.8億円調達

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インターネット上には、マラソン中にコースを外れてしまう自律走行ロボットや、キッチンで食材をまき散らすロボットシェフなど、ヒューマノイドが派手に失敗する様子を収めた動画が数多く投稿されている。こうした映像は娯楽として楽しまれる一方で、自律型ロボットが抱える根本的な課題も浮き彫りにしている。それは、導入先の業界を問わず、バグや誤作動、さらには深刻な故障を避けられないという現実だ。

サンフランシスコに本拠を置くアロイ・ロボティクス(Alloy Robotics)は、この課題の解決に挑んでいる。同社は2026年8月11日、800万ドル(約12億8000万円)のシード資金を調達したと発表した。このラウンドでの評価額は約8000万ドル(約128億円)に達した。同社は、ロボットの故障原因を特定するAIエージェントを開発し、エンジニアによる対応の迅速化と再発防止を支援している。

市場調査会社グランド・ビュー・リサーチによると、産業用ロボット市場は昨年時点で378億ドル(約6兆円)規模に達し、2033年まで年平均9.5%で成長する見通しだ。また、同社の別の調査では、現在約42億ドル(約6700億円)とされるヒューマノイド市場が、同期間に約10倍へ拡大する可能性が示されている。

アロイ・ロボティクスのCEO兼共同創業者ジョー・ハリスは当初、急成長する垂直農法市場向けのロボットソリューションを開発する構想を描いていた。しかし、市場調査を進める中で、多くのエンジニアから共通する課題を聞かされたという。それは、高性能なロボットであっても故障は避けられず、原因の特定や復旧に膨大な時間と労力がかかるというものだった。

「ロボットに不具合が発生すると、原因を突き止める手がかりは通常記録されたデータの中にある。しかし、その分析には数時間から数日を要する」とハリスは説明する。「エンジニアは手作業でファイルを転送し、クラウドストレージやSQLクエリ、Pythonスクリプト、リプレイツールなどを駆使して原因を探る。ただ、データはフォーマットも保存場所もチームごとに異なるため、ロボットごとの実行履歴を個別に調査しなければならない」。

やがてハリスは、当初計画していた垂直農法向けロボットよりも、この課題の解決に取り組む方が有望であることに気が付いた。そこでアロイは、ロボットを開発・運用する企業向けに、データを低コストで保存し、故障時に迅速に分析できるプラットフォームを開発した。その結果、企業は問題をより迅速に解決できるようになった。

「アロイはデータを自動で収集・整理し、エンジニアやAIエージェントが自然な言葉で関連する履歴を検索・比較・分析できるようにした」とハリスは説明する。「これまでのように手作業でファイルを探し回る必要はない。数分で原因を特定し、その知見を蓄積して次のインシデント対応に生かせる、再現性の高いワークフローを実現している」。

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編集=朝香実

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