金価格は米国時間8月19日、6月上旬以来の高値を付けて夏場の停滞から抜け出した。アナリストらはこの価格上昇について、米財務省による流動性支援の発表とドル安が背景にあると分析している。
金が6月4日以来の高値、要因は米財務省による国債買い入れ枠の倍増か
14日には金価格が4557.60ドルの高値に達し、3%以上の値上がりを見せて6月4日以来の最高値を記録していた。
一部のアナリストは、この金価格の反発は米財務省が19日早朝、10年〜30年物国債を対象とした流動性支援の買い入れ枠を倍増させると発表したことが要因だとみている。
実質金利の低下で、金への投資が急速に回復する可能性との分析も
ロイター通信が引用したTDセキュリティーズの顧客向けレポートは、この財務省の発表が貴金属市場に「活気を与えた」と指摘した。「財務省による流動性支援に加え、エネルギーショックを静観する構えの連邦準備制度理事会(FRB)、そしてスタグフレーション懸念の台頭が最終的に実質金利の低下をもたらすはずだ。こうした状況下で、金への投資は急速に回復する可能性がある」。
サクソバンクの商品戦略部門責任者を務めるオーレ・S・ハンセンも19日朝にXを更新し、金価格の上昇はドル安に起因するものだと分析した。同日午後の時点で、米ドル指数は約0.7%下落している。
ハンセンは、「利回りの低下とドル安の組み合わせが新たな追い風となり、8月上旬から見られる回復基調がさらに強まった」と記した。



