リーダーが忠誠心を得る7つの方法

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忠誠心なんて古い?それは考え直して頂きたい。

確かに今時の忠誠心は、終身雇用で従業員が会社の命令に何の疑問も抱かず従っていた20年前とは違うかもれない。でも、忠誠心は全くなくなっていない。忠誠心は、開拓され育まれて開発できる愛着心に基づく人間に、本来備わっている特性だからだ。

忠誠心を呼び起こすには、人間の心と他者の期待と野心に対する感受性を持つリーダーが必要だ。こんなリーダーと仕事をしたことがあれば、それは決して忘れることのできない経験になる。

共同リーダーシップの力についての私のセミナーにおいて、私が最も記憶に残る刺激的な上司についてインタビューした企業幹部の例を披露する。以下は忘れがたいリーダーが忠誠心を呼び起こす7つの方法だ。

1)改善に向けて継続的に激励
このリーダーがわれわれに成功を望んでいることは分かっていた。彼女は常に良い仕事を認め、同時にさらなる改善を求めた。彼女は現在の成果を決して矮小化しない方法で、われわれにさらに秀でるよう促すほとんど魔法のような能力を持っていた。

2)部下を信頼
私はいつも自分の上司が課題を出す際に私を完全に信頼していると感じた。本質的に、その上司は自分のチームのメンバーの能力を判断し、その仕事に最適な人を決めていた。私に課題を与える際は、私を選んだことにも責任を取った。成功しても失敗しても彼は私に完全な自由を与えてくれ、私は常にこの人に支えられていると感じた。上司の信頼と深い関与を確信できたので、私は勝っても負けても上司がついていると感じた。私はその仕事に全力を注いだ。

3)部下を本当に理解
私は約125人が働く苦情処理部を訪ね、課長と一緒にその部署を通り抜けた。この課長については、質の高い指導力測定システム調査で素敵なフィードバックがあった人だったので、私はよい業績だけでなく、このすばらしいフィードバックをもたらしたものが何かを、普段の彼女の姿を観察し明らかにしようと思った。職場環境一般の話をしながら、事務所を通り過ぎた。彼女は頻繁に立ち止まって、特定の個人について話した。「あそこのスティーブはこの地域に15年間いるわ。スティーブはリトルリーグのコーチもしているの。今年は優勝したのよ」。

そして別の人に移り、その人の場所を離れると、課長は小さな声で「サリーは今年娘のことで問題を抱えているの。娘は10代なの。この年頃は難しいわ。私たちはサリーがこういった問題を切り抜けようとしている間、密室で何度も話し合っているの」

この課長は、自分の部下全員のことを詳細に把握していることが明らかになった。部下の仕事のことを知っているだけでなく、心配事は何なのか、何に興味があるのかなど一人一人について知っていた。部下の物事がうまく行っており彼が明るい時や、苦労しており上司の時間と注意が必要な時が分かっていた。私が「どうやって125人もの部下にそんなことができるの?」と質問すると、「それが私の仕事」と答えた。

4)チームの一部に
私の上司であるCEOは頭がよく、既成概念に全くとらわれない考え方の持ち主だった。私は上司が常に答えを知っているのではないかと疑ったが、彼はわれわれと何時間も話し、われわれを巻き込んで、われわれが大きな変化の欠かせない一部であるかのように、まるで歴史を作っているかのように思わせた。そしてその上司はわれわれから多くのことを引き出した。彼と働くことは楽しくもくたくたになり、時間を要し、信じられないほど中身が濃く、ものすごくスリリングだった。

5)価値を共有
私と上司は、長期間働く会社を本当に素晴らしい場所にしたいという全く同じ価値観と高い目標を共有した。そして、その目標達成には何が必要かについても意見が合致した。人事課の副社長の何人が、こんな風に上司と価値を共有できるほどラッキーだろうか?多くはないはず!

6)チームに参加
最も感動を与えたリーダーで思い出すのは、私と「同じ境遇を分け合った」上司でもある。こういった指導者は、仕事やプロジェクト、実習や問題を上から見下ろすことはなかった。そうではなく、彼らはチームの一部となり、みんながわれわれの難題に協力して解決を見出すために力を合わせている、と感じさせられることが出来る指導者だった。

7)部下のやる気を起こさせる
私が一緒に仕事をした中で最も素晴らしい上司は、組織力学に対する深い理解と、人を扱う類まれな才能を併せ持っていた。会議ではわれわれに好奇心を持たせ、元気づけ、仕事に没頭させるとともにやる気を起こさせるような質問を投げかけた。われわれは上司の期待に応えるのに十分でなかった。時折私は、自分たちはみな催眠術をかけられているのではないかと思った。私はこれまで人のためにこれほど一生懸命働き、もっとやりたいと思う人に出会ったことはない。

忠誠心を高めるには自分が指導する人々と同じだけ違った方法がある。それは、自分が人と人のレベルで従業員を理解して受け入れた時だけに与えることができる日々の励ましや支援であったり、また人々に、その人とのつながり、愛情や尊敬ゆえ要求されている以上のことをしたいと人々に思わせる方法で仲間に入ったりつながったりすること。ある企業幹部がこれを次のようにまとめた。「人々は自分たちに忠実なリーダーに対しては、自分たちが気恥ずかしくなるくらい忠実になるものだ」。

翻訳編集=Forbes JAPAN 編集部

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