米国時間8月19日の取引開始直後にモデルナの株価が120%以上急騰した。同社が開発中のがんワクチンが後期臨床試験で良好な結果が得られたとの発表を受け、株価は2倍以上に跳ね上がった。
モデルナ株が125.9%急騰、上場来最大の上昇率に迫る
19日、モデルナ株は125.9%高の約142ドルをつけた。時間外取引ですでに100%以上急騰していたが、取引開始後もその勢いは継続し、同社株にとって過去最高の日中上昇率に迫る展開を見せている。
メラノーマ(悪性黒色腫)再発を抑える効果を発表
この株価上昇は、モデルナとメルクが皮膚がんの一種であるメラノーマ(悪性黒色腫)の再発を抑えるがんワクチンの有効性を発表したことがきっかけだ。1100人以上の患者が参加した後期治験において、このワクチンがメラノーマを再発を抑え、生存期間を大幅に延ばしたことが示された。
mRNA技術を用いたがん治療法で初の成功
このワクチンは、mRNAを活用した注射薬とメルクの免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」を組み合わせたものであり、mRNA技術を用いたがん治療法が後期臨床試験で成功を収めた初の事例となる。
この発表を受け、メルクの株価も取引序盤の時点で6.5%高となった。
米国のメラノーマとの診断は毎年11万2000件、死者8510人と推計
米国がん協会によると、米国では毎年新たに11万2000人がメラノーマと診断され、約8510人がこの病気によって死亡すると推定されている。同団体は、肌の色が明るいことが主要な危険因子であり、加齢とともにそのリスクが高まると警告する。



