共同創業者ランガーの資産が約2700億円へ──ビリオネアに復帰
今回の急騰により、モデルナの共同創業者であるロバート・ランガーが再びビリオネアの仲間入りを果たした。彼の推定資産額は、18日時点の約7億3000万ドル(約1161億円)から約17億ドル(約2700億円)へと膨れ上がっている。彼がどれほどのモデルナ株を保有しているかは公表されていないが、依然として発行株式全体の3%程度を保有しているとみられている。
また、同じく共同創業者のヌーバー・アフェヤンの資産額は1億8400万ドル(約293億円)増の21億ドル(約3300億円)、ステファン・バンセルCEOの資産額は25億ドル(約4000億円)増の48億ドル(約7600億円)へと膨らんだ。初期投資家のティモシー・スプリンガーの資産額も9億4800万ドル(約1507億円)増の22億ドル(約3500億円)に達している。
年初来安値29.81ドルから約300%上昇
モデルナ株の年初来安値は1月2日に記録した29.81ドルで、そこから19日までに約300%も急騰したことになる。
このワクチンは以前からウォール街の注目を集めていた一方で、ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健福祉長官からは厳しい非難にさらされてきた。ワクチン懐疑派として有名なケネディは、モデルナなどが開発した新型コロナウイルスのmRNAワクチンを批判しており、そうしたワクチンの開発に向けた約5億ドル(約800億円)規模の契約や助成金を打ち切ると発言している。
リーリンク・パートナーズのアナリストを務めるマニ・フォルーハルは今年6月、この実験薬が複数のがんに効果を発揮する可能性があるとの期待から、モデルナの後期臨床試験の結果は同社株にとって運命の分かれ目になると記していた。メルクとモデルナは、非小細胞肺がんや膀胱がんなど、他の腫瘍を対象とした複数の治験でもこのワクチンの研究を進めていると明らかにしている。


