最高のキャリア計画には、出口戦略が必要だ。例えば、仕事を辞めるのはいつか、事業をたたむのはいつか、方向転換して別のことを始めるのはいつか、といったことを考えなくてはならない。
定年退職やリタイアもまた、キャリアにおける出口戦略の一つだ。退職などせず一生働き続けたいと思っていても、意に反して、自分にはどうにもできない理由で働き続けることができなくなる可能性もゼロではない。勤務先が人員削減に踏み切ったり、自分の健康状態が悪くなったりするかもしれない。業界や職務が変わり、積み上げてきたスキルや経験、専門知識が、市場であまり求められなくなる恐れもある。
一方で、履歴書作成プラットフォームのZetyの最新調査では、対象となったX世代1003人のうち19%が「働くことをやめるつもりはない」と回答した。また、「従来の退職年齢を過ぎても働き続けるつもりだ」と回答した人も19%だった。
「絶対に引退しない」というのは、リタイアメント計画として危険だ。より健全な退職戦略を4つ紹介しよう。
1. 雇われる仕事ではなく自分のビジネスを構築する
働き続けたいのなら、自分自身のために働く機会をつくって、仕事を確保するのがいちばんだ。自分の好きな分野でコンサルティング業を立ち上げれば、自分の価値を明確に打ち出し、営業のノウハウを身につけ、継続的に売り込んでブランド化することができる。
仕事があるうちに副業を始めて、給与を得ながらスキルを磨くのもいい。意図していたとおりに、できるだけ長く本業を続けることができて、コンサルティング業での収入が必要ない場合でも、臨時収入があれば、退職後の暮らしの大きな支えになるだろう。
コンサルティング業といっても、今働いている分野である必要はない。むしろ、別のビジネスを立ち上げることで、以前から憧れていた別の仕事や業界へのキャリアチェンジが容易になるかもしれない。
関心があり、これまでのキャリアが信頼を裏付け、対価を払ってもらえそうな分野や領域がないか、考えてみよう。ヒントを得るために、成功事例を調べてみるのもいい。例えば、マーケターから不動産業者へと転身した人や、高等教育機関の事務職員が、片付け専門サービス事業を立ち上げ、100万ドルを超える売上を達成したケースもある。
2. 収入だけでなく、支出にも目を向ける
Zetyの調査ではさらに、X世代の58%が「現在の収入では、生活していくのがやっとである/生活費を賄えない」と回答した。もしそうなら、働き続けられるか否かにかかわらず、その仕事の収入源だけでは不十分であるということだ。
ならば、支出を減らすことに力を入れ、節約した分を、然るべき退職資金に回そう。そして、生活していくのに必要な収入額を引き下げよう。そうすれば、退職のタイミングを早められる可能性がある(もしかしたら、すでにそれが可能な状態にあるかもしれない)。
支出を減らすからといって、キャリアへの投資を減らすことにはならない。無料か低額で済む、自分なりのリーダーシップ開発法をつくり上げよう。母校や図書館を利用して情報を得たり、目標に向けた進捗状況を報告し合うグループや読書会を立ち上げて支え合ったりするのも一案だ。母校が起業支援を行っている場合もある。



