リーダーシップ

2026.08.19 14:11

「引き算」こそ最強の戦略、馬が教えるエネルギーの真理

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この20年、私たちはリーダーシップにおける希少資源は注意力だと言い続けてきた。サンタフェを拠点とするリーダーシップ開発企業EQUUS InspiredのCEOで、Flying Lead Changeの著者でもあるケリー・ウェンドルフは、穏やかに異を唱えるだろう。希少資源はエネルギーである。そして彼女には、5600万年分の証拠がある。

私は、リーダーシップ開発に馬の知恵を組み合わせるウェンドルフと、サングレ・デ・クリスト山脈の麓にある彼女の牧場で、「引き算」についてライブ形式で対話した。彼女はいつものように、まず視野を広げるところから話を始めた。

5600万年続くオペレーティングシステム

馬は地球上で最も古くから生き残っている哺乳類の一つであり、その系統はおよそ5600万年に及ぶ。プレートテクトニクスの変動、気候の急変、そして始新世以降のあらゆる長寿トレンドを生き延びてきた。ウェンドルフが指摘するように、これまで存在した種の約99%は、いまや絶滅したか、別の形へと進化している。「その残りの1%であり続けるために満たすべき基準は、きわめて高い」と彼女は語った。

では、馬をそれほど長く地球上にとどめた生存戦略とは何か。がむしゃらに働くことでも、指揮命令型の管理でも、地中海食でも、ペプチドでさえない。それはエネルギーの温存である。

エネルギーは再生不可能な資源です。1日、1瞬、そして一生の中で、使えるエネルギーには限りがある」とウェンドルフは言う。「エネルギーを浪費してしまえば、水飲み場まで辿り着くことも、ライオンから逃げることもできなくなるのです」

そして、ウェンドルフの多くのクライアントが彼女と馬の群れのもとで時間を過ごす決断をするきっかけとなる一言が続いた。「人間は、そのメモを見落としてしまったようです」

リーダーはどこでエネルギーを漏らしているのか

ウェンドルフの例は、身につまされるほど身近だ。「本当はノーと言いたいのにイエスと言ってしまう瞬間を思い返してみてください。そのたびにエネルギーを漏らしているのです」と彼女は言う。そこに、スマホをスクロールする1時間、うまくいっていない人間関係についての反すう、そして(おそらく最も高くつく項目である)他人にどう思われているかをめぐる、絶え間ない低レベルの不安が加わる。

こうした漏れは、どれもカレンダーには現れない。職務記述書にも、時間監査にも、ガントチャートにも出てこない。だからこそ、高い成果を出す人ほど見落とす。私たちは時間を管理する訓練を徹底的に受けている一方で、エネルギーを管理する訓練はほとんど受けていないからだ。

その結果、個人レベルでの搾取型リーダーシップが生まれる。自らの活力を無限の投入資源であるかのように扱い、採掘場が崩れ落ちるまで掘り続けてしまう。ハイパフォーマーの燃え尽きは、正直な棚卸しと、本当に重要な仕事へのエネルギーの戦略的再配分によってしか修復されない。

引き算はミニマリズムではなく、エネルギー戦略である

引き算は、ミニマリズムと誤解されがちだ。アプリを減らす、会議を減らす、机を整える。そうした変化は役に立つかもしれないが、表面的なものにすぎない。ウェンドルフが語るのは構造的な変化であり、私の提唱する「体系的な引き算」の考え方とも一致している。私たちは自分のエネルギーをどう配分しているのか、「何に、いつ、なぜ」使っているのかを正直に見つめ、浪費につながる行動を意図的にやめなければならない。

それはまた、搾取型リーダーシップと再生型リーダーシップの違いでもある。搾取型のシステムが問うのは一つだけだ。どうすればもっと得られるか。より多くのエネルギー、より多くの時間、より多くの成果。この「足し算依存症」が、私たちを大量のサプリメント、生体データへの執着、4杯目のコーヒーへと駆り立てる。

過去5600万年の進化を経た馬の群れのような再生型のシステムは、より良い問いを立てる。私のエネルギーはどこへ向かっているのか。それは必要で、有益な投資なのか。そして本質的には、望む結果を得るために必要最小限のエネルギーを使っているのか。

自然は歯を食いしばって消耗し続けたりしない。温存し、堆肥化し、再配分する。リーダーもまた、その方法を学び、活用できる。

再配分がもたらすリターン

ウェンドルフは、自身にとって最大の引き算について率直に語る。彼女は、長年にわたる「いい子」であろうとする条件づけを振り返り、周囲の人々に受け入れられるために、自分を「信じられないほど複雑にねじ曲げてきた」と表現する。この1年で、その重荷は消えていった。彼女は大きな安堵を覚えた。しかしさらに大きな報酬は、人に気に入られようとすることへの献身を手放したことで得られたリターンだった。

「冷淡に聞こえるかもしれません」と彼女は言う。「けれど実際には、その変化の後で、私にとって大切な物事や人々を、より深く大切にできるようになりました。そして、その方向へ再配分できるエネルギーが増えたのです」

私たちが「手放すこと」について誤解しているのは、まさにこの部分だ。「他人がどう思うか気にするのをやめる」と聞くと、思いやりそのものが減ってしまうのではないかと不安になる。だが、そうではない。思いやりもまた、他のあらゆるエネルギーと同じように有限だ。引き算によって私たちは、それを意図を持って使えるようになる。自分が本当に心を注ぐべき仕事、人々、そしてインパクトのために。

自分自身のエネルギー監査を行う

この洞察を実践するために、ウェンドルフのバッファロー・スピリット・ランチを訪れる必要はない(とはいえ、私は勧めたい)。必要なのは、週の終わりに次の3つの問いに正直に向き合うことだ。

  • 本当はノーと言いたかったのに、いつイエスと言ったか。その約束を、自分自身と、自分が大切にしようとしている人々によりよく資する形へどう調整できるか。
  • これ以上考えても解決しないことについて、私は何を反すうしているのか。私たちは、よく眠ることや散歩でしか解けない多くの問題に対して、頭で解決する力を過大評価している。
  • 私は誰の意見を、意図せず正当化しているのか。その見方を持続させたいのか。

馬は、1日のタスクを増やしたり、栄養や保護、社会的なつながりを得るために働きすぎたりして、5600万年を生き延びたわけではない。彼らはエネルギーを温存し、本当に重要なものに揺るぎなく注意を向け続けた。水、群れ、風の変化である。四半期や3年の任期を超えて続く成功を望むリーダーは、このアプローチから学ぶべきだ。

これらの問いへの答えを声に出すのが少しつらいなら(たとえ自分に対してだけでも)、そのデータを許可として受け止めるとよい。懸命に努力してきた自分を責める材料にする必要はない。今週、自分にとって最も大切なものを実際には前進させていないエネルギーの使い方を一つ認識してみよう。それを手放したとき、自分に何のためのエネルギーが残っているのか、感じてみてほしい。

forbes.com 原文

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