食&酒

2026.09.11 15:45

国内初『本格フランス式醸造場』。意外すぎる日本遺産ワイン県、140年の苦闘と矜持

歴史という無形資産を未来へつなぐ

「シャトーが単なる遺跡になってはいけない。現実にワインを造り続けていることに意味がある」という安蔵氏の言葉は、牛久シャトーの存在意義を端的に表している。牛久市長の沼田和利氏も、「この場所でワインを造り続ける歴史を途絶えさせないことが市の使命」と語り、単なる建物の保存ではなく、人や産業を育てる拠点としての活用を模索している。

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開講式で挨拶を述べる沼田和利市長
開講式で挨拶を述べる沼田和利市長

ヨーロッパの銘醸地がそうであるように、ワインの価値には品質だけでなく、その土地が紡いできた歴史やストーリーという無形資産が大きく影響する。140年前、先人たちが物流とコストを見極めて打ち立てたこのシャトーの歴史を、ただの観光資源として消費するのではなく、次世代のビジネスを育む「知のインフラ」として再利用していく。

古き良き赤レンガの佇まいの中で行われる真剣な学びは、過渡期を迎えた日本ワイン産業が、次の一歩を踏み出すための確かな道標を示している。

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