Forbes JAPAN 2026年10月号は、「世界を変える30歳未満」30人特集。30歳未満の次世代をけん引する若い才能に光を当てるアワードで、米『Forbes』が2011年より開催し、『Forbes JAPAN』でも18年から8年間で総計330人を選出してきた。
今年も4つのカテゴリから30人の受賞者を選出。BUSINESS&FINANCE&IMPACT&LOCAL部門で選出されたのが蓮見大聖だ。
「この人を超えたいんです」。そう語る蓮見大聖が見せてくれたスマートフォンの待ち受け画面には、ほかならぬスティーブ・ジョブズがいた。
高校2年で頸椎を損傷し、一時は体を動かせなくなった蓮見。療養生活を通じ、テクノロジーによる身体拡張に可能性を感じた。父の影響で憧れた宇宙を“誰もが行ける場所”にしたい。その夢を自ら実現すべく、2024年にAmateras Spaceを創業した。
「今の宇宙服は、50年前の車に乗り続けているようなもの」。25年には西陣織を用いた宇宙服のコンセプトモデルを大阪・関西万博に出展。26年には堀江貴文ら実業家から出資を受け、素材、精密加工、生命維持装置など、日本が強みをもつ技術を結集する「国産宇宙服」の実現へ歩みを進める。
だが、見ているのは宇宙だけではない。新たに開発する「ONZO」は、服の前面と背面に搭載したカメラで周囲を360度とらえた映像と、着る人の生体情報を併せてAIが解析。身体の状態や動き、周囲の空間をセンサーとAIで理解し危険や取るべき行動を知らせる“着るソフトウェア”を目指す。宇宙服への搭載だけでなく、熱中症や転倒の予防、さらには普段着への展開も見据える。
「みんなができることをやっても面白くない」。ジョブズがコンピューターを一人ひとりの手に届けたように、蓮見はテクノロジーを身体そのものへ近づけようとしている。
目指すのは「スマートフォンさえ必要としない未来」だ。
はすみ・たいせい◎1999年生まれ、埼玉県出身。明治大学在学中にJAXAで環境制御・生命維持システムの研究に携わり、宇宙スタートアップ2社を経て、2024年にAmateras Spaceを創業。次世代宇宙服の研究開発と社会実装を牽引する。
ジャケット46200円、ニット18700円、パンツ24200円/すべてメンズビギ Tel:03-5428-0378




