宇宙

2026.08.19 17:00

170万基の人工衛星群計画が天文学に「壊滅的な結果」を招く恐れ ESO研究報告

南米チリにあるアタカマ砂漠北部上空の夜空を1時間ほどの間に横切る人工衛星の光跡を捉えた合成画像。2025年10月15日の日没から約2時間後に撮影したタイムラプス動画のフレームを重ね合わせて作成。画像中央下に見えるのは現在建設中のESOの巨大望遠鏡ELTのドームと、超大型望遠鏡VLTから照射されたレーザー(F. Kamphues, ESO/M. Kornmesser)

厳格な制限が不可欠

最悪の影響を回避できる唯一の方法は、既存の衛星と将来打ち上げられる衛星の総数を10万基前後に制限することだと、エノーは主張している。さらにエノーは、衛星の実視等級を7等より暗くしなければならないとも強調している。これは、街明かりや月明かりのない暗い空の下でも依然として肉眼では見えないほどだという。Astronomy誌によると、スターリンク衛星の場合、打ち上げ直後はとても明るくなる可能性があるものの、運用軌道に達すれば通常は5.5等まで暗くなる。

advertisement

スペースXとReflect Orbitalの両社は、それぞれ打ち上げ許可を求めて米FCC(連邦通信委員会)に申請書を提出している。ESO渉外担当局のベティ・キオコは「FCCには、Reflect Orbitalに関するパブリックコメントが1800件以上、スペースXの申請に関しては1500件近くが寄せられている」として「決定権は現在、FCCにあり、こちらは両社の申請に対してFCCがどのような決定を下すかを見守っている。光学天文学にとってこれは存続にかかわる脅威であり、規制当局も共通の認識を持っていることを期待している」と述べている。

forbes.com 原文

advertisement

翻訳=河原稔

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事