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2026.08.21 13:00

「無限ストレージ」PCを実現する米Space、巨大なクラウド上のデータもすぐ使える

stock.adobe.com

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クラウドコンピューティングは、個人にとっても組織にとっても、テクノロジーとの付き合い方を一変させた。どんな大きさのファイルでも、安全でいつでも取り出せる場所に、いくらでも保存しておける。だが、その裏側には見過ごされがちな問題がある。クラウドとの間でファイルをやり取りするのに、途方もない時間がかかることだ。

サンフランシスコに拠点を置くスタートアップのSpaceは、米国時間8月18日、240万ドル(約3億8300万円)のプレシードラウンドを実施したと発表した。同社によれば、この問題は多くの企業にとって深刻な悩みの種になっており、ファイルの転送を待つ間、業務の流れが止まり遅れが生じているという。共同創業者のジェイソン・ジャオによれば、極端な例では、クラウドからダウンロードするよりも、物理的な記憶媒体に入れて何百キロ、ときには何千キロも離れた場所から送ってもらうほうが速い、という事態さえ起きている。

「業界はこの数十年、データをどこに置くかという最適化に力を注いできました。しかし、それよりも難しいのは、必要とする人がすぐに使える状態にすることです」とジャオは説明する。

「企業が扱う設計ファイル、コードベース、データセット、メディアライブラリーはますます大きくなり、複数のクラウドやドライブ、端末にまたがるようになっています。それなのに従来のストレージでは、作業を始める前にファイルを丸ごと移動させなければなりません」。

Spaceが用意した答えは、新しいタイプのファイル管理システムだ。利用者自身のパソコン上で動きながら、クラウドに置かれたファイルへ即座にアクセスできるようにする。ジャオは、この仕組みはNetflixで映画を見るのとおおむね同じだと語る。視聴者は、映画全体のダウンロードが終わるのを待たずに再生を始められる。目指しているのは「無限のコンピューター(infinite computer)」、つまり尽きることのない保存領域に一瞬で手が届く状態である。

ジャオと共同創業者のマシュー・アオ、アリハント・バプナが昨年立ち上げたこのスタートアップは、すでに有料顧客の獲得を始めている。狙いを定めているのは、動画コンテンツ制作やCAD(コンピューター支援設計)といった分野だ。扱うファイルが特に大きく、アップロードやダウンロードの待ち時間に悩まされている領域である。

同社はさらに、「プロシューマー(プロ並みの機材や技能を使う個人の利用者)」にも技術を販売している。インフルエンサー市場など、企業と同じ問題を抱える個人だ。

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翻訳=酒匂寛

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