マーケティング

2026.08.19 09:28

データが「瞬間」を見つけ、クリエイターがそれを現実にする

Adobe Stock

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今年目にした中で最も興味深いクリエイターとのパートナーシップは、リーチとはほとんど関係のないものだった。それ以上に重要だったのはタイミング、具体的には、あるオーディエンスがすでに注目しているものを、トレンドレポートに現れる前、時には数週間も前に、ブランド側の誰かが察知できていたかどうかだった。コンテクスチュアルなシグナルはそれを早い段階で捉えることができる。それを活用して動くチームは、モーメントがピークを迎える前に動き出せる。過ぎ去った後ではなく。

Olipopは、有名人の起用ではなく、小さなプロダクトサンプルとパフォーマンスベースのコミッションを軸にクリエイタープログラムを構築したブランドの一例だ。同社が組んだクリエイターたちは、Olipopが接触する前からすでにヘルス、ウェルネス、体に良い食品といったテーマで独自のオーディエンスを築いていた。より健康的なスナックはすでに彼らが発信するテーマの一部だったため、タイミングも合致していた。2024年までに、このプログラムは総売上の12%を生み出し、982%のリターンを達成した。

ボリュームよりオーディエンス理解を優先する

長らく、フォロワー数はパートナーシップが機能するかどうかを測る最も手軽な代替指標だった。より優れたシグナルが存在しなかった時代には、出発点として理にかなっていた。だが、今はそうしたシグナルが存在する。

IABによると、クリエイターマーケティング支出は2025年に370億ドル(約5兆9100億円)に達し、メディア業界全体の他領域の4倍のペースで成長している。資金の流れがこれほど速いと、通常そのチャネルは、実際に何を買っているのかについて、より精緻になることを迫られる。この変化を先取りしているブランドは、可能な限り大きなオーディエンスに向けた最適化をやめ、適切なタイミングで適切なオーディエンスに届けるための最適化を始めている。

Duolingoのクリエイタープログラムは、それがスケールしたときにどうなるかを示している。数千人のミドル・マイクロクリエイターが、数十の言語や地域にまたがり、それぞれの声で、それぞれのオーディエンスに向けてコンテンツを作った。ブランドはモーメントとフォーマットを提供した。返ってきたコンテンツはクリエイター同士でまったく似ていなかった。それこそが狙いだった。

Duolingoのプログラムがうまくいったのは、届けようとしているすべての文化に、自社の言葉だけで入り込むことはできない、と同社が受け入れたからだ。サンパウロのクリエイターとソウルのクリエイターは、それぞれ相手には作れないものを作った。ブランドの仕事は、そうしたことが起こる条件を整えることだった。

信頼を築く

私はキャリアをラテン系メディアで積んできたが、いまだに新しいクライアントが驚くのは、メデジンからのディアスポラと、ニューヨークで地下鉄2駅離れたプエルトリコ系コミュニティとの間に、いかに共通点が少ないかという点だ。音楽もジョークも、誰の言葉に耳を傾けるべきかという感覚もまったく異なる。当社のエージェンシーでは、同じキャンペーンを両方のオーディエンスに展開すると、まったく違う受け止められ方をすることを何度も経験してきた。クリエイティブは変えていない。欠けていたのは、それぞれのオーディエンスが実際に誰を信頼しているのかという視点だった。

こうしたコミュニティにおける信頼はゆっくりと築かれる。同じ顔が同じフィードに何年も現れ続けて、ようやく人々が何かを買うようになる。言語はブランドを入口まで導いてくれる。しかし、中に入ってから信頼されるかは別の話であり、それは何年もかけて築かれるものだ。データは少なくとも、その仕事をすでに終えている人物を指し示してくれる。

これがうまくいかない場面を何度も見てきた。たいていは、ブランドが完全に書き上げられた台本をクリエイターに手渡し、それをパートナーシップと呼ぶときだ。ジョークが響かないのは、そのリファレンスが借り物のように感じられ、実生活に根ざしていないからだ。自分のオーディエンスを知っているクリエイターに、セリフを渡す必要はない。彼らに必要なのは適切な瞬間だけであり、それは通常、コンテクスチュアルなシグナルが浮上したときだ。そこから先は彼らに任せることだ。

これをうまくやっているブランドの多くには共通する習慣がある。データに適切なクリエイターと適切な瞬間を見つけさせるのだ。そこから先は人間が引き継ぎ、それをもとに本物を作り上げる。この部分をスケールさせるのは難しく、その差は結果に表れる。

まさにこの点で成功したキャンペーンも、失敗したキャンペーンも見てきた。うまくいくものは、クリエイターに適切な瞬間を託し、あとは完全に手を引く。失敗のほとんどは、ブリーフに関わる人が多すぎたことに起因する。注釈が積み重なり、その瞬間を面白くしていた要素が、オーディエンスに届く前に編集で削られてしまう。コンテクスチュアルデータは前半を解決できる。しかし後半は、チームの誰かが手放す覚悟を持てるかどうかにかかっている。

forbes.com 原文

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