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2015.11.30 11:17

ヘッジファンドが「買い」の株式10銘柄 アマゾン、JD.comほか

AmazonのCEO、ジェフ・ベゾス氏 (David Ryder / getty)

AmazonのCEO、ジェフ・ベゾス氏 (David Ryder / getty)

年末までに株のポートフォリオをどう整理しようかお悩みなら、ヘッジファンドの億万長者からのヒントを差し上げよう。

調査サイトWhalewisdom.comは、米国の直近の四半期で、大手ヘッジファンド各社がどのような取引を行ったかを分析した。それによると、ジェフ・ベゾス率いるアマゾンが今期最大の勝者であることは間違いない。Tiger Global 、Lone Pine Capitalなど9つのトップヘッジファンドが大挙して、アマゾンの株を買っている。

また、ネットオークションのeBayから分社した決済サービスPayPal社の株も買われている。著名投資家の中ではカール・アイカーン氏はPayPalを推している。その一方で、ダニエル・オーク氏はeBay側を支持している。下記にそのトップ10銘柄を掲載する。

1位:アマゾン
投資家達は同社の2四半期連続の利益増を称賛している。ジェフ・ベゾス率いるアマゾン帝国は今年、時価総額を2倍以上にした。

2位:JD.com
アリババの中国での最大のライバルは、直近の四半期で売上高を52%増進させ、投資家らを納得させた。

3位:アラガン
Actavisを吸収合併した製薬大手のアラガンは、今年最大の合併となる同業のファイザーとの企業統合を控えている。

4位:Comcast
メディア・ビジネスの先行きは不透明だが、Comcastは高速ネットと映画部門の力強い成長により信任を得ている。

5位:PayPal
投資家らはeBay のPayPalの分社化を歓迎した。カール・アイカーン氏は所有する全eBay株をPayPal株と交換した。

6位:デルタ航空
デルタ株は10月に13%の値上がりを記録した。燃料安と需要の力強さが背景にある。

7位:EMC
パソコンメーカー、デルによる670億ドル(8兆2,300億円)でのEMCの買収は、テクノロジー関係の合併では過去最大の規模となりそうだ。
 
8位:アムジェン
バイオテクノロジー大手のアムジェンと、製薬大手アラガン両社の株を持つヘッジファンドThird Pointのダニエル・ロブ氏は2社の合併を画策している。

9位: eBay
PayPalが投資家の人気を集めている一方で、eBayもジョージ・ソロス氏やポール・チューダー・ジョーンズ氏のような大物の信頼を得ている。

10位:タイム・ワーナー・ケーブル
独占禁止法に触れないかの審査待ちだが、米ケーブルTV大手、Charterとタイム・ワーナー・ケーブルの大型合併は成立すると投資家たちは踏んでいる。

翻訳編集=加藤雅之

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