北米

2026.08.19 13:00

「カビだらけのシャワー室」、米空母のメンタルヘルス危機をトランプはフェイクと一蹴

the U.S. Navy via Getty Images

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ドナルド・トランプ大統領は、原子力空母「エイブラハム・リンカーン」の乗組員や海兵隊員の間でメンタルヘルスの危機が起きているとの疑惑について、「CNNによるフェイク報道だ」とする自身の主張を強めた。兵士らの間では食料の配給制限、不安定な電力供給、さらには自殺未遂の証拠まで浮上しているにもかかわらず、同艦は「見事に維持され、完璧に管理されている」とトランプは主張している。

トランプは8月17日の夕方、大統領執務室で質問に答えた際、エイブラハム・リンカーンが「かなり長い期間にわたって」海上に留まっていることは認めたものの、カビだらけのシャワー室、お湯が出ないトラブル、食料の配給制限などを伝える報道は「フェイクだ」と述べた。

同艦に乗る兵士の家族や代理人からの報告を否定する政府高官はトランプだけではない。パット・ファロン下院議員(テキサス州選出・共和党)も17日、自身は「直接何も聞いていない」として疑惑を否定し、「私は海軍を信頼している」と語った

複数の兵士の家族から自殺未遂や自殺念慮が報告されている事実がある一方、米中央軍のブラッド・クーパー司令官は15日にエイブラハム・リンカーンを視察し、同艦においてメンタルヘルスの問題が発生した件数は他の空母に比べて比較的低いと主張した。

エイブラハム・リンカーンの乗組員5000人は、18日の時点で270日間にわたり洋上任務に就いている。これは現代における空母の展開期間としては最長クラスであり、兵士の家族や議員らは艦内でメンタルヘルスの問題が悪化しているとの警告を発してきた。

複数の軍事専門誌や議員らが、就役から37年を迎えるこの原子力空母の艦内環境について警鐘を鳴らしている。同艦は洋上に出てからすでに9カ月目、イランに対する戦闘作戦に従事してからは5カ月目を迎えている。

ウォール・ストリート・ジャーナルが関係者の話として報じたところによると、日本を拠点とする空母ジョージ・ワシントンがエイブラハム・リンカーンと交代する予定だが、その正確な時期は明らかになっていない。

エイブラハム・リンカーンの任務は2025年11月21日に始まり、2026年5月に終了する予定だったが、これまでに何度も延長されており、現在に至ってもなお未定のままだ。

食料の配給制限や設備の故障といった艦内の劣悪な状況は広く公になっているものの、ピート・ヘグセス国防長官はこれらを「新たなフェイクニュース」と述べた。先週も報道によって艦内の状況が「完全に歪曲されている」と主張し、改めてこうした懸念を否定した。

現時点で、米海軍はフォーブスのコメント要請に応じていない。

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翻訳=江津拓哉

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