トランプは14日、乗組員のメンタルヘルスに関する懸念を否定し、同艦の展開期間は「まったく十分な長さとは言えない」と語っていた。
洋上の移動航空基地として機能するエイブラハム・リンカーンは、2025年11月21日、通常の太平洋での展開のために母港のサンディエゴを出港した。しかし米国とイスラエルによるイラン攻撃を前にした2026年1月、同空母は中東へと進路を変更され、それ以来アラビア海に駐留し続けている。米軍の準機関紙スターズ・アンド・ストライプスによると、サンディエゴを出港して以来、乗組員が陸地に足を踏み入れたのはわずか2日間だけだという。2025年12月にグアムに寄港(多くの兵士は下船を許可されなかった)した際と、7月に補給のためオマーンに立ち寄った際(下船できた兵士も港内の安全な敷地内に制限された)のみである。
軍当局は家族に対し、エイブラハム・リンカーンがいつ帰還するのか伝えられずにいる。ある退役軍人はスターズ・アンド・ストライプスに対し、任務の終了時期に関する「不確実性」が兵士たちに「多大な犠牲」を強いる可能性があると語った。ある妻は同紙の取材に対し、夫から「明日目が覚めなければいいのに」とメールが来たことを明かした。またある兵士の両親は、海軍に所属する息子から「楽になるためだけに、仲間たちと常に船から飛び降りることばかり考えている」と打ち明けられたという。米海軍の専門紙ネイビー・タイムズは複数の兵士が空母から飛び降りようとしたと報じており、スターズ・アンド・ストライプスも艦内で自殺未遂が未然に防がれた件を報じている。
マイク・レビン下院議員(カリフォルニア州選出・民主党)は、兵士たちが艦内で非人道的な環境に耐えていると指摘し、ジェイソン・クロウ下院議員(コロラド州選出・民主党)も「兵士とその家族にかかる精神的負担は週を追うごとに増大している」と警告した。「カビだらけのシャワー、壊れたトイレ、何週間も稼働しない洗濯機、お湯が出ない長い期間、そしてカップ半分の米とトルティーヤ2枚だけの食事」と、レビンはエイブラハム・リンカーン艦内の生活について語り、「石鹸も、デオドラントも、歯磨き粉もない」と付け加えた。
現代における米空母打撃群の標準的な展開期間は6カ月だが、稼働中の空母が少なすぎる一方で紛争地域が多すぎることが、任務の長期化に拍車をかけている。史上最大かつ最も先進的な空母であるジェラルド・R・フォードは、326日という現代における最長展開記録を保持している。同艦の展開は今年5月に終了した。


