最も参考にするのはやはりレビュー
その限界がはっきり出るのが、情報源どうしが矛盾したときの選択だ。AI、クチコミ、インフルエンサーの情報がそれぞれ異なっていた場合にどれを最も参考にするかを聞くと、クチコミ・レビューが40.2%で最多となり、AIは8.4%にとどまった。インフルエンサーの4.8%とそう大きくは変わらない。
もっとも、これをAIかクチコミかという対立で読むと見落とすものがある。いずれも同程度に参考にすると答えた層が32.6%を占めているからだ。ひとつの情報源に決めさせるのではなく、複数を突き合わせて自分で判断する使い分けが定着しつつあるといえる。

バズより自分に合うかを探す若年層
SNSやYouTube・TikTokで話題になっている化粧品を買いたいかという質問への肯定は、2022年比で10代が7.2ポイント、20代が6.3ポイント減った。バズっているという理由だけでは動かなくなりつつあるのだ。

AIチャットに入力されたプロンプトの分析からは、年代ごとに異なる使われ方が浮かぶ。10代は初めてメイクをする際の相談相手として、30代は価格や成分の条件を絞り込んでセカンドオピニオンを求めるために使っている。40代・50代になると、シミや白髪といった人に相談しにくい悩みを対話しながら納得して選ぶ道具になる。
年代によって距離感は違うが、向かう先は流行ではなく、自分に合うかどうかということだ。
速い答えより一次情報の蓄積が問われる時代
購入検討時にクチコミの投稿日を気にする人は80%にのぼる。誰がいつ書いたものなのかということも大切なのだ。
AIが答えを返すときも、その土台になっているのは使い手が書いた言葉だ。誰かが実際に試して書き残さなければ、AIには答えるものがない。調べる速さは上がった。それでも最後に確かめているのは、自分と同じように迷って買った誰かの言葉だ。その関係は、AIが賢くなっても変わらないのかもしれない。
【調査概要】
調査対象:全国15〜59歳男女1300人
調査期間:2026年4月15日〜4月22日
調査方法:インターネット調査


