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2026.08.21 08:15

製造業DXの壁を崩すAI 紙やExcel派の9割が電子化へ動く理由

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製造業の現場で使われる帳票、つまり作業日報や指示書などの書類は、なかなか電子化が進まない。そうすべきだとわかってはいても、一部の抵抗勢力や慣習がそれを阻んでいるのが現状だ。しかし、ここへ来て状況が変わりつつある。AIの普及が、否定派の心を動かそうとしている。

現場帳票システム「i-Reporter」を提供するシムトップスは、従業員数50人以上の製造業企業で管理業務を行う112人を対象に、製造業の現場帳票に関する実態調査を行った。それによると、現場帳票をシステム(デジタル)化している企業は30.4パーセント。16.1パーセントが紙、53.6パーセントがExcelとなった。2026年の最新調査を含めたこの4年間で紙がやや減ったものの、そのぶんExcelが増えていて、デジタル化の比率はほぼ変わっていない。

紙を使っている管理者に理由を聞くと、「紙での記録や報告が慣例になっている」という答えがもっとも多かった。それに次いで、紙のほうが利便性が高いという理由もあげられた。そのほか、意思決定者の理解が得られない、システム導入を推進する人がいない、コストが高い、システムに関する情報が入ってこない、現在使っているシステムと連携がとれない、など。

Excelを使っている管理者に理由を聞くと、もっとも多い回答が、クラウド化、つまり社内のDXが進んでいないからというものだった。次が、使い慣れているから。これは2022年には圧倒的多数だったが、2025年、2026年と減少傾向にある。だが、Excel以外のツールへの抵抗感、レイアウト修正の簡便さ、関数や条件付き書式が使えることなど、Excelの使い勝手を支持する回答が続くところを見ると、総合してExcelが好きだからだと解釈できる。

次ページ > 紙やExcelは好きだが不満もある。

文 = 金井哲夫

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