北米

2026.08.18 13:00

トランプ、イランでの軍事作戦を妨害すればオマーンを「徹底的に爆撃」と警告

Samuel Corum/Getty Images

Samuel Corum/Getty Images

ドナルド・トランプ大統領は米国時間8月17日、もし米国による対イラン海上封鎖をオマーンが妨害すれば同国を攻撃するとFOXニュースに語った。これは、中立的で平和な国と広く見なされている湾岸国に対する新たな威嚇だ。

トランプ、オマーンが海上封鎖を妨げれば攻撃すると威嚇

報道によれば、トランプは17日朝、FOXニュースとの電話インタビューの中でこの警告を発した

現在、オマーンとイランはホルムズ海峡における船舶の航行管理をめぐり協議を行っている。

一方、トランプはホルムズ海峡を管理するのは米国であると繰り返し主張しており、イランに出入りする船舶に対する海上封鎖を実施し、この原油輸送の要衝における支配権を放棄するようイランに圧力をかけている。

FOXニュースによると、トランプは紛争終結に向けたイランとの合意について「タイムスケジュールはない」「急いではいない」と語ったという。

60日間の停戦を定めた覚書は、ホルムズ海峡をめぐり事実上崩壊

トランプはこの発言を、イランとの恒久的な和平合意および核開発計画の終了に向けた60日間の期限に関連して行った。この期限は、今年6月に米国とイランが署名した覚書を通じて設定されたもので、60日間の停戦などの条件も盛り込まれていた。しかし、ホルムズ海峡をめぐる今後の道筋について合意に達することができず、この和平は事実上崩壊した。

フーシ派がサウジアラビアを攻撃、紅海で封鎖に踏み切る

17日のトランプの発言はイラン紛争に確実な終わりが見えないことを示唆しており、この争いが周辺地域を巻き込む紛争へと発展する危険性もはらんでいる。ここ数週間、イランの支援を受けるイエメンの反政府武装組織「フーシ派」が紛争への関与を深めており、同組織がサウジアラビアへの攻撃や紅海での対サウジ海上封鎖を実施したことで、中東における戦火はすでに拡大している。

トランプがホルムズ海峡を「米国の領土」になると主張、イラン当局者が反発

ホルムズ海峡をめぐる意見の対立から米国とイランの交渉が暗礁に乗り上げる中、トランプはここ数日間でイランに対する言葉のトーンを強めている(もっとも、彼は17日にFOXニュースに対し、イラン政府とは水面下で意思疎通が続いていると示唆した)。14日、トランプは「イランを打ち負かした後」にはホルムズ海峡は「米国の領土」になると主張した。イラン政府関係者はトランプの発言を非難し、イランのカゼム・ガリババディ外務次官は15日、米国は同海峡がイランの支配下に留まるという「現実を受け入れる」必要があるとXに投稿し、トランプの発言を「途方もない妄想」だと糾弾した。

ガソリン価格の上昇は受け入れるべきだと、トランプが国民に語る

トランプは米国民に対して紛争によるガソリン価格の上昇を受け入れるべきだと語ったが、これは彼に紛争を沈静化させる意思がないことを示すサインの1つだ。14日に開催された集会でトランプは聴衆に対し、「非常に邪悪な国」が核兵器を手にするのを防ぐためであれば、「ガソリン代がほんの少し高くなる」だけの価値はあると述べた。また、同日の早い時間には、中東における原子力空母「エイブラハム・リンカーン」の記録的な長期展開(乗組員の家族や議員からは、艦内の環境や心身への負担を懸念する声が上がっている)について、「まったく十分な長さとは言えない」と語っていた。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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