北米

2026.08.17 11:30

米中央軍司令官、空母リンカーンのメンタルヘルス問題を「比較的少ない」と主張

USSエイブラハム・リンカーン(CVN 72)。Handout Photo by the U.S. Navy via Getty Images

サンディエゴ出港から陸地は2日、寄港はグアムとオマーン

洋上を移動する航空基地として機能するリンカーンは、2025年11月21日に母港サンディエゴを出港し、通常の太平洋展開に就いた。ところが2026年1月、米国とイスラエルによる対イラン攻撃を前に中東へ振り向けられ、以後はアラビア海にとどまり続けている。

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独立系の軍事メディア、スターズ・アンド・ストライプスによると、乗組員がサンディエゴを離れてから陸地を踏んだ日数はわずか2日にとどまる。1日は2025年12月にグアムへ寄港した日で、多くの水兵は下船を許されなかった。もう1日は2026年7月に物資を補給するため立ち寄ったオマーンだが、艦を降りられた水兵も港湾内にある警備区画から出ることはできなかった。

乗組員は飛び降りを口にし、米下院議員はカビと故障を列挙

当局は、リンカーンがいつ帰還するかを家族に伝えられずにいる。ある退役軍人はスターズ・アンド・ストライプスに、展開の終わりが見えない不確実さは兵員に重い負担を強いると語った。実際、ある妻は同メディアに、夫から「明日は目が覚めなければいいと思う」というメッセージが届いたと明かし、別の親は、水兵である息子が「自分も仲間も、楽になりたい一心で艦から飛び降りることばかり考えている」と話していたと伝えた。

米海軍を専門に取材する独立系メディア、ネイビー・タイムズは複数の兵員が空母から飛び降りようとしたと報じ、スターズ・アンド・ストライプスも艦内で自殺企図が未然に阻止された事例を伝えている。カリフォルニア州選出で民主党のマイク・レビン下院議員は、兵員が非人道的な物理的環境に置かれていると訴えてきた。コロラド州選出で民主党のジェイソン・クロウ下院議員も、精神面をめぐり「兵員と家族にかかる負荷は週を追うごとに高まっている」と警告している。

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レビンはリンカーン艦内の暮らしぶりについて、「カビが生えたシャワー、壊れたトイレ、何週間も止まった洗濯設備、お湯が出ない状態が延々と続くこと、米半カップとトルティーヤ2枚まで切り詰められた食事」と列挙した。その上えで「石けんも消臭剤も歯磨き粉もない」と付け加えている。

現代の標準は6カ月、フォードは326日で記録を保持

米海軍の空母打撃群にとって、現代における標準的な展開期間は6カ月だった。しかし就役中の空母が少なすぎ、緊張地域が多すぎることから、任務期間は延び続けている。史上最大かつ最も先進的な空母であるジェラルド・R・フォードは2026年5月まで洋上に326日とどまり、現代の展開記録を保持している。

forbes.com 原文

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