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2026.08.17 09:30

バークシャー・ハサウェイが買い越しに転換、バフェットがアルファベットを後押し

Photo by Daniel Zuchnik/WireImage

保有銘柄はS&P500より割安、自己資本利益率も上回る

バークシャーが抱えるポートフォリオは、以下の尺度から点検できる。数値はいずれもバークシャー13Fポートフォリオ(2026年4〜6月期)とS&P500の比較である。

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株式ポートフォリオのファンダメンタルズ特性

12カ月先予想

株価収益率PER):18.3倍/S&P500は19.9倍

株価売上高倍率PSR):3.0倍/S&P500は3.3倍

企業価値に対する利払い・税引き・償却前利益の倍率EV/EBITDA):14.0倍/S&P500は17.8倍

株価純資産倍率PBR):3.5倍/S&P500は4.8倍

配当利回り:1.5%/S&P500は1.1%

自己資本利益率(ROE):48.0%/S&P500は33.1%

実績値

有利子負債EBITDA倍率:2.2倍/S&P500は2.7倍

フリーキャッシュフロー利回り:5.5%/S&P500は3.1%

営業利益率:16.6%/S&P500は16.5%

長期予想

1株利益(EPS)成長率:13.7%/S&P500は26.3%

全体としてバークシャーのポートフォリオは、S&P500より株価指標が低く、負債水準も低く、自己資本利益率は高い。株主のために潤沢なキャッシュフローを生み出す優良企業をバフェットが好んできたことは、フリーキャッシュフロー利回りが優れている点にはっきり表れている。

上場株は14四半期ぶりに買い越し、自社株買いも積み増す

「彼が承認しないことを私はしない。私が承認しないことを彼はしない。我々は常に話し合っているが、決めるのは彼だ」――2026年7月15日のCNBCで、グレッグ・アベルについてウォーレン・バフェットが語った言葉

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上場株を14四半期続けて売り越してきたバークシャーは、2026年4〜6月期にようやく198億ドル(約3兆1482億円)近くを買い越した。さらに7月24日には、住宅建設会社テイラー・モリソン・ホームを現金約68億ドル(約1兆812億円)で買収している。

バークシャーが自社株買いを行うのは、「買い付け価格が、保守的に算定した本源的価値を下回る」場合に限られる。本源的価値を測る目安としては、株価純資産倍率が引き続き妥当である。ただしアベルが下す本源的価値の判断は、他の資本用途との比較を伴うため、単純な株価純資産倍率とは食い違うこともある。2026年4〜6月期に実施した自社株買いは純資産1.4倍前後で行われ、これは過去の買い戻しと同じ水準である。2026年1〜3月期に小規模な買い付けを行ったあと、同年4〜6月期には45億ドル(約7155億円)を超える自社株を取得した。10-Q(四半期報告書)の開示によれば、自社株買いは7月も続き、総額は推定35億ドル(約5565億円)に達した。株価純資産倍率は1.45倍となっている。

バークシャー株は2026年初から横ばい、手元資金は58兆円台

2026年初から8月14日までのバークシャー株は、ほぼ変わっていない。同じ期間にS&P500はトータルリターンで14.5%を記録した。株価純資産倍率は1.45倍へ戻っており、評価がさらに下がる局面でも下値リスクは限られるはずだ。現金および現金同等物は3655億ドル(約58兆1145億円)に上り、機会が訪れれば大量に自社株を買い戻せる。言葉どおり、アベルは株式で集中的な手法を続け、実際に集中度をさらに高めた。上場株ポートフォリオが集中していても、多角化した事業会社群と潤沢な手元資金があるため、バークシャーは持ちこたえられる。保険事業の逆風により、2026年の営業利益は伸び悩む公算が大きい。それでも2026年4〜6月期と7月に投じた多額の資本、なかでも魅力的な価格で実施した自社株買いは、本源的価値が伸び続けるうえで明るい材料である。

forbes.com 原文

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