新規購入はD.R.ホートン、テイラー・モリソンも買収
「製品が機能する様子は見ていたし、彼らがどれほど高い利益率を得ているかも分かっていた。ガイコは1クリックあたり10ドルか11ドルほどを払っていた。自分の側にコストがまったくかからないまま、誰かが1行をクリックするたびに10ドルか11ドルを受け取れるとすれば、それは良い商売だ。あの連中とは知り合いだったし……質問をぶつけて自分で学ぶ手立てはいくらでもあった。だが私はしくじった」
――2017年バークシャー・ハサウェイ年次株主総会で、グーグル(アルファベット)株を買わなかったことについてウォーレン・バフェットが語った言葉
2026年4〜6月期に新規で組み入れた銘柄は1つ、住宅建設のD.R.ホートン(DHI)である。バークシャーが持つD.R.ホートン株はごく小さく、評価額は60万ドル(約9540万円)に満たない。2025年1〜3月期にはこれより大きな持ち分を取得していたが、同年7〜9月期に全株を手放していた。ポートフォリオには他の住宅建設会社も入っており、2026年4〜6月期にはその一部を買い増した。住宅建設を有望とみているのは明らかで、バークシャーは7月24日、住宅建設会社テイラー・モリソン・ホームを現金約68億ドル(約1兆812億円)で買収した。企業価値ベースでは約85億ドル(約1兆3515億円)に相当する。
アルファベットを割引価格で取得、保有順位は3位に浮上
バークシャーが2026年4〜6月期に買い増したのは、以下の7銘柄である。
・アルファベット・クラスA(GOOGL)
・アルファベット・クラスC(GOOG)
・デルタ航空(DAL)
・レナー・クラスA(LEN)
・ニューヨーク・タイムズ・クラスA(NYT)
・メイシーズ(M)
・レナー・クラスB(LEN/B)
既報のとおり、バークシャーはアルファベットから割引価格で直接100億ドル(約1兆5900億円)分の株式を取得した。内訳はクラスAが50億ドル(約7950億円)、クラスCが50億ドル(約7950億円)である。この約2900万株に加え、2つの株式クラス合計でさらに約2000万株を買い増した。2025年7〜9月期に買い集めを始めて以降、アルファベット株は上場株ポートフォリオで3番目に大きな保有銘柄となり、評価額は366億ドル(約5兆8194億円)に達している。
グーグルはインターネット検索で首位に立ち、収益の柱は広告である。傘下にはユーチューブやグーグル・クラウドなど幅広い事業を抱える。人工知能(AI)にも力を入れており、AI基盤ジェミニはアルファベットのウェブブラウザー「クローム」と検索エンジンに組み込まれている。
ニューヨーク・タイムズ株を初めて組み入れたのは2025年10〜12月期である。レナーは2つの株式クラスとも2025年7〜9月期に取得を始めた。デルタ航空株は2026年1〜6月に買い集めたもので、保有額は54億ドル(約8586億円)、発行済み株式の8.7%を握る第2位株主となっている。
保有を減らしたのは6銘柄、コンステレーションは全株売却
全株を売却したのは1銘柄で、コンステレーション・ブランズ(STZ)である。同社株は2026年1〜3月期にすでに大きく減らしていた。保有を減らしたのは以下の6銘柄である。
・バンク・オブ・アメリカ(BAC)
・ダヴィータ(DVA)
・クローガー(KR)
・アライ・ファイナンシャル(ALLY)
・キャピタル・ワン・ファイナンシャル(COF)
・ニューコア(NUE)
ダヴィータとは2024年に、バークシャーの持ち株比率が45%を超えた場合はダヴィータが四半期ごとに自社株を買い戻す契約を結んでいる。バンク・オブ・アメリカ株は8四半期続けて減らしているが、ポートフォリオの9.2%を占め、なお上位5銘柄に残る。


