評判を損なわずに境界線を設けるには
健全な仕事の境界線を設けながら迅速に対応することは可能だ。そのために必要なのは、対応可能な時間をより意識的に決め、勤務時間外に何が本当に自分の対応を必要としているのかを見極めることだ。そうすることで完全に連絡を絶つことなくワークライフバランスを守ることができる。
学術誌『Frontiers in Psychology』に2026年に掲載されたレビューで、仕事上の裁量権やスケジュールの管理、より健全な境界線についての職場規範が、「常時対応」の文化に伴う負担の一部を軽減できることが明らかになった。目標は、あらゆる例外が「当たり前」になり、勤務時間外の仕事が回復のために必要な時間を着実に奪っていくというパターンを断ち切ることだ。
勤務時間外の連絡が職場で一般的なのであれば、返信するタイミングについて一貫性を持つことだ。すべてのメッセージを無視する必要はないが、周囲の人たちに、いつでも自分から即座に返信が来るものだと思わせる必要もない。
キャリアアップに必要なのは常時対応以上のもの
勤務時間外にも対応することが自分のキャリアに役立っているのか知りたいのであれば、その見返りとして得ているものに目を向けることだ。大きな権限や適切な仕事、昇進への明確な道筋を得ているだろうか。それとも、単に「いつでも必ず対応してくれる人」として周囲に認識されているだけだろうか。
所属する組織で実際にキャリアアップを促進するものは何か、そして勤務時間外にも対応することがキャリアアップに本当につながっているのかどうかに注意を向けたい。費やす時間が増え続けているのに肩書きや報酬、機会に変化がないのであれば、頼りになる存在であることは自分のキャリアよりも会社にとってのメリットの方が大きいのかもしれない。キャリアアップは自分が生み出す価値によって実現するべきものであり、仕事への献身を示すために夜間の対応も厭わないことを証明することで実現するものではない。


