認めよう。私は今や「サウナ派」である。最近、血圧管理に役立つという医師の勧めで、小型のサウナを購入した。サウナはなぜ、これまでの私の人生になかったのか。私は大気科学者でもあるため、サウナでくつろいでいる時間は、好奇心や気象学的なたとえについての思考によってしばしば中断される。ここでは、サウナに入ると汗をかく理由の背景にある科学を見ていこう。
サウナの効用
医療専門家によると、サウナはストレスの緩和、関節のこわばりや筋肉痛の軽減に役立ち、心血管系の健康にもいくつかのメリットをもたらすという。また、スキンケアや呼吸器疾患、睡眠不足、さらには認知症に関連する効果も期待できる。最近、自宅の小さなスチームサウナに入りながら、なぜサウナに入ると汗をかくのかを考え続けていたが、その答えは実にシンプルだ。体温が上昇するからである。この仕組みの科学については、この後さらに詳しく掘り下げていくので読み進めてほしい。
「サウナは、トルコ式風呂やネイティブアメリカンのスウェットロッジ、ロシアのバーニャなど、何世紀にもわたり多くの文化で伝統の一部となってきました」と、医師のニコール・アンドニアン氏はGoodRxのウェブサイトに寄稿している。「サウナが日常的な活動となっているフィンランドでは、人口500万人に対して200万のサウナが存在します」と彼女は続けている。人々はかなり前から、体温を上げることの利点を明らかに理解していたのだ。
今日のサウナには、木製のスチームルーム、持ち運びできるスチームキャノピー、遠赤外線を使う仕組みなど、さまざまな形がある。しかし、目的はいずれも同じだ。体温調節とは、私たちの体が深部体温をおおむね華氏98.6度(摂氏約37度)付近に保とうとするプロセスである。このプロセスは、熱の産生と熱の放出のバランスを取っている。
サウナで汗をかく理由
サウナで体が温まると、私たちの自然なサーモスタット機能が発汗を促す。体が汗をかき始めると、その汗は蒸発する。高校の物理や大学の気象学の授業を思い出すなら、汗が液体から気体へ変わるとき、潜熱の交換によって皮膚が冷やされる。「基本的な考え方は、物質が状態を変えるには、エネルギーを受け取るか失うかしなければならないということだ」と、GeeksforGeeks.orgのウェブサイトは説明している。「物質の分子が液体から気体へ相を変えるとき、運動エネルギーによって位置エネルギーを克服するためのエネルギーが必要になる。その結果、液体は周囲からエネルギーを吸収する」と同サイトは続けている。
気象学者として、私はこのプロセスがさまざまな場面で繰り広げられるのを目にしている。例えば、研究者としてのキャリアの中で、私はヒートアイランド(都市熱島)現象と呼ばれるものを研究してきた。都市部は、アスファルト路面の増加、廃熱、樹木や水域の不足によって、周囲の郊外よりも気温が高くなる傾向がある。樹木や水域は、蒸発散や蒸発を通じて都市を冷やす役割を果たしているのだ。
ちなみに、サウナを科学実験室に変えるべきではないのだろうが、私はある日、熱が上昇するという概念を示すために、前方監視型赤外線カメラをサウナに持ち込んだかもしれないし、持ち込んでいないかもしれない(下の写真)。さて、今日の執筆はここまでにしよう。私がこれからどこへ向かうか、おわかりだろうか。



