NATO型の集団防衛モデル?
ファルコン・ストライク部隊は北大西洋条約機構(NATO)に類似にしたものと言えるのかと米国防総省に質問したところ、中央軍に照会するように求められた。
中央軍にファルコン・ストライクとNATOの類似性や、この部隊に配備される無人システムについて尋ねると、「現時点ではプレスリリースの内容に付け加えることはありません」という回答だった。
ファルコン・ストライクがNATOに似ているように見える点は、パートナー諸国が正式に参加する国際的な軍事連合として構築され、「多領域・多国籍の抑止力」と呼ばれるものを共同で実現しようとしているところだ。
記事執筆時点では、この多国籍部隊が抑止という枠組みの中で、片道攻撃無人システムをどのように運用することを想定しているのかは明らかになっていない。
ファルコン・ストライクに関しては、NATOと単純に比較できない点がいくつかあるのも確かだ。なかでも大きな違いは、NATOは防衛同盟であり、特定の兵器システムの使用に依拠しているわけでもないのに対して、ファルコン・ストライクは、自爆型無人システムを配備・運用する組織だとはっきり言われていることだ。自爆型の航空・海洋ドローンは本質的に攻撃用の兵器である。
どのような兵器を運用するのか
中央軍は追加の情報を示さなかったものの、プレスリリースからは、ファルコン・ストライク部隊が使用すると見込まれる兵器について、いくつか重要な手がかりも得られる。
発表文には、ファルコン・ストライクは「海の上空、海面、海中」で無人システムを運用するとある。これは、有人艦艇を含む海軍アセットを主に活用して、無人システムを発進させるということを示唆する。海洋ドローンとしては、USVだけでなくUUVも配備されるようだ。
ファルコン・ストライクは航空ドローン、つまりUASも艦艇から発進させるのかもしれない。スコーピオン・ストライク部隊は昨年12月、米海軍として初めて洋上の艦艇から自爆ドローンを発進させた。ドローンはアラビア湾で沿海域戦闘艦サンタバーバラから発射された。
このドローンは、低コスト無人戦闘攻撃システム、通称「LUCAS(ルーカス)」だった。LUCASはイランの悪名高いシャヘド片道攻撃ドローンの設計を基に開発され、スコーピオン・ストライクの主力兵器として運用された。
中東で緊張が高まり、イランのドローンが中東各地の米軍の重要施設や軍人を攻撃するなか、多国籍の任務部隊がドローン攻撃への対処でより積極的な態勢を整えようとしている。新たに発足する部隊は、中東に集団防衛の新たな時代を切り開くものになるかもしれない。


