米中央軍(CENTCOM)は、中東で攻撃用の無人システムを運用する多国籍の任務部隊を編成すると発表した。
8月13日のプレスリリースによると、中央軍は、片道攻撃システム(自爆型の無人兵器)を装備する画期的な任務部隊の創設に着手した。
「タスクフォース・ファルコン・ストライク」と呼ばれるこの部隊は、米軍と中東地域の軍人で構成され、攻撃用の無人航空機(UAV、空中ドローン)や無人水上艇(USV、水上ドローン)、無人潜水艇(UUV、水中ドローン)を運用する。
中央軍は現在、中東地域のパートナー諸国に対して部隊への正式な参加を呼びかけている。
前例のない取り組み
中東では、米軍の部隊や施設に対してイランや、イエメンの反政府組織フーシによるドローン攻撃が相次いでいる。
フーシは先週、サウジアラビアの国有石油会社サウジアラムコの製油所をドローンで攻撃したと主張した。一方、アラブ首長国連邦(UAE)は、イランが13日夜、ホルムズ海峡を通過しようとしていたアブダビ所有の石油タンカー2隻に対し、ドローンを発射したと非難した。
中央軍は「地域のパートナー諸国が正式に加わることで、タスクフォース・ファルコン・ストライクは中東全域で攻撃ドローン能力を拡大し、多領域(マルチドメイン)・多国籍の統合抑止力に発展していきます」と述べている。
中央軍の担当地域は中東、北東アフリカ、中央アジア、南アジアにまたがる21カ国に及び、サウジアラビアやイラン、イラク、シリア、イエメン、パキスタン、アフガニスタンなどが含まれる。
中東各国の国境を越えて攻撃無人システム能力を統合する多国籍部隊というのは、前例のない取り組みだ。
中央軍は昨年12月、中東でこれに先だち、米特殊作戦コマンド(USSOCOM)が主導する片道攻撃ドローン任務部隊「タスクフォース・スコーピオン・ストライク」を発足させている。ただ、スコーピオン・ストライクは多国籍ではなく、あくまで米軍の任務部隊だった。
中央軍によると、ファルコン・ストライクはスコーピオン・ストライクの成果を発展させるもので、「米国と地域のパートナー諸国の軍事支援要員」が参加する予定だという。



