AI

2026.08.16 09:00

オラクル株下落が直撃し、資産約16.5兆円減──ラリー・エリソンが富豪番付世界8位に後退

Photo by Anna Moneymaker/Getty Images

Photo by Anna Moneymaker/Getty Images

ラリー・エリソンが米国時間8月14日、世界8位の富豪に後退し、エヌビディアを率いるジェンスン・フアンに抜かれた。保有資産は60億ドル(約9540億円)目減りした。数カ月続くオラクル株の下落が、富豪番付で首位に迫っていた同社会長を、この順位まで押し下げた。

オラクル株が急落、エリソンの資産は16.5兆円減少

エリソンが持つ資産は8月14日の終値時点で1926億ドル(約30.6兆円)と推定され、1944億ドル(約30.9兆円)を保有するフアンに次ぐ8位となった。6月2日には世界2位に立っていたが、そこから資産は1040億ドル(約16.5兆円)縮んでいる。

オラクル株は6月1日に250ドルをわずかに上回る高値をつけた後、7月28日には114.50ドルまで沈み、下落率はおよそ54%に達した。その後はやや持ち直し、8月14日の終値は150.52ドルだった。

オラクルの時価総額は2025年9月に8771億ドル(約139.5兆円)でピークをつけ、8月14日には4335億ドル(約68.9兆円)まで落ち込んだ。失われた額は4430億ドル(約70.4兆円)に上る。

設備投資は162%増え、調達計画は6.4兆円に上る

株価下落の起点は、オラクルが投資家に示した資金計画にある。同社は2027会計年度に債務と株式を組み合わせて400億ドル(約6.4兆円)を調達すると説明し、設備投資額が162%増えて557億ドル(約8.9兆円)に達したことも明らかにした。同じ年度には投資額が950億ドル(約15.1兆円)を超える見通しも示した。

調査会社イーマーケターのアナリスト、ジェイコブ・ボーンはロイターに対し、売上高予想に見合う設備投資をオラクルがどう賄うかについて、市場では広く懸念が持たれていると語った。バンク・オブ・アメリカも別途リポートを出し、契約済みで将来売上高となる残存履行義務のうち50%超がOpenAI由来である点に注意を促した。メリウス・リサーチは7月、OpenAIやアンソロピックがさらに多くの計算能力を求めた場合、オラクルの投資計画は維持できない恐れがあると分析した。

S&Pは7月に格付けを下げ、財務体質が弱まる恐れを挙げた

S&Pグローバルは7月、オラクルの信用格付けを引き下げた。S&Pが「急速に拡大している」と形容したAI基盤事業は、いずれ実を結ぶ可能性がある。ただし費用がかさみすぎ、それまでの間は財務体質を弱めかねないと、格付け会社は論じた。

次ページ > ラリー・エリソン、ワーナー買収資金のうち6.4兆円を個人で保証

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事