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2026.08.16 00:39

アイビーリーグの大学スポーツ、卒業後の就職で強力な「パイプライン」に:研究結果

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全米経済研究所(NBER)の新たなワーキングペーパーによると、アイビーリーグの大学間スポーツへの参加は、「オールド・ボーイズ・ネットワーク(男性中心の卒業生人脈)」の影響を通じて、卒業生の初期のキャリア展望に大きな影響を与える可能性があることが明らかになった。

大学卒業生の就職における「オールド・ボーイズ・ネットワーク」の影響力は、その卒業生がアイビーリーグの大学でスポーツ部に所属していた場合、特に強くなる。実際、ある企業が特定のアイビーリーグの大学スポーツチーム出身の卒業生を1人多く採用するだけで、同じチームの選手がその企業に入社する確率は、基準となる確率と比べて194%も上昇するという。

これは、全米経済研究所(NBER)の新たなワーキングペーパー「競技場から企業へ:大学スポーツと初期のキャリア選択(From Field To Firm: College Sports And Early-Stage Career Choice)」の主要な示唆の1つである。同論文の著者は、ポール・ゴンパース(ハーバード大学)、ジョージ・フー(ハーバード大学)、ウィル・レビンソン(デューク大学)、サチン・スリヴァスタヴァ(ペンシルベニア大学ウォートン校)である。

アイビーリーグでのスポーツへの参加が初期キャリアに果たす役割を評価するため、研究チームは1950年から2020年までのアイビーリーグ卒業生12万人以上の最初の就職先を調査した。このサンプルには、5658人の大学間スポーツの選手(うち79%が男性)が含まれており、これは卒業生総数の約5%に相当する。

Lightcastのデータと手作業で収集したデータを用いて、研究チームは卒業生の学歴、大学卒業後2年以内の最初のフルタイムの仕事、そしてアイビーリーグの8大学のいずれかで大学間スポーツに参加していたかどうかを特定した。これらのデータから、卒業生が就職する可能性のある企業群において、アイビーリーグ全体の卒業生、最近のアイビーリーグ卒業生、アイビーリーグの元スポーツ選手、そして最近卒業したアイビーリーグのスポーツ選手が従業員に占める総数と割合を追跡した。

これらのデータにより、卒業生が現実的に就職できた可能性のあるすべての選択肢の中で、最近の同窓生(ピア)と、より年長の卒業生ネットワークという異なるタイプのつながりが、卒業生の最初の就職先にどのように影響したかを比較することが可能になった。

「ピア(同窓生)」は、ある卒業生と同じ大学を過去3年以内に卒業し、その就職先に勤務している個人の数と定義された。「ピア効果」は、同じ大学の出身者全体のほか、同じスポーツを行っていた選手、同じ大学のスポーツ選手、同じチームのスポーツ選手についてそれぞれ算出された。

「ネットワーク効果」は、直近の同窓生を超えた、より年長の卒業生ネットワークによる間接的な影響を捉えるものである。これらは、上記のカテゴリについて企業レベルの変数から「ピア効果」を差し引くことで算出された。例えば、ある人物と同じスポーツを行っていた「ネットワークのつながり」の数を特定するため、研究チームは同じスポーツを行っていた企業の全従業員数をカウントし、そこから同窓生のピアの数を差し引いた。

具体例を挙げよう。ピア効果は、ある特定のプリンストン大学のバスケットボール選手が卒業する1〜3年前にチームに在籍していた同大学のバスケットボール選手による影響を捉える。一方、ネットワーク効果は、その対象選手が卒業する3年以上前にチームに在籍していたプリンストン大学のバスケットボール選手の影響を検証するものだ。

データにはアイビーリーグ全8大学が含まれている。プリンストン大学とイェール大学が最もスポーツ選手の割合が高く、ペンシルベニア大学とコーネル大学が最も低かった。サンプルの中で最も選手数が多かったスポーツは、アメリカンフットボール、陸上競技、ラクロスであった。

大学スポーツで形成される就職ネットワーク

大学間スポーツへの参加を通じて形成されたピアとネットワークのつながりは、いずれも卒業生の最初の就職先に統計的に有意な影響を及ぼしていたが、一部のつながりは他よりも強力だった。以下に例を示す。

  • ある企業が、最近の卒業生と同じアイビーリーグの大学の卒業生を1人多く採用した場合、その卒業生が同じ企業に入社する確率は、基準となる確率と比べて1.8%しか上昇しない。
  • アイビーリーグの大学に在籍していたスポーツ選手と同じ競技を行っていたアイビーリーグ卒業生を1人多く採用した場合、その選手が同じ企業に入社する確率は16.4%上昇する。
  • しかし、極めつけはこれだ。ある選手のかつてのチームメイトを1人多く採用している企業では、その選手を採用する確率が基準と比べて193.7%も上昇する。

直接的なピア効果と間接的な卒業生ネットワーク効果の双方が重要である。最近の元チームメイトと、より年長のチームOBの双方が多く在籍している企業は、学生アスリートの入社選択に影響を与えているようだ。しかし、著者らは「チームという文脈を超えて見ると、直接的なピア効果は持続する傾向があるのに対し、間接的な卒業生ネットワーク効果の影響は時間の経過とともに低下するようだ」と結論づけている。

この研究は、スポーツチームでのつながりが、アイビーリーグのスポーツ選手の初期のキャリア選択に多大な影響を与えることを示唆している。競争、チームワーク、そして献身という共通の経験は、他の大学生活の経験では模倣できない方法で社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)を生み出すのかもしれない。関連する研究では、アイビーリーグのスポーツ選手が労働市場において、スポーツを行わなかった同窓生を上回る成果を上げていることが分かっている。アスリートは、大学、卒業年度、専攻、最初の仕事を考慮した上でも、キャリアを通じて非アスリートよりも累積で多くの収入を得ており、所属する組織でより高い役職に就いている。

ダートマス大学でゴールを決めることは、そのシュートを決めた選手が、チームメイトが在籍する企業で就職を決める確率と関連しているかもしれない。しかし、その有利なスタートがアイビーリーグ以外の大学にどの程度当てはまるかは未知数である。アイビーリーグにおけるスポーツチームの文化や卒業生ネットワークは、「パワー5(主要5カンファレンス)」に属する大学や、地方の小規模なリベラルアーツ・カレッジとはいくつかの点で異なる。さらに、アイビーリーグのスポーツ選手が最初の就職先として選ぶ傾向が最も高い業界は、金融、銀行、コンサルティングに集中しており、これらは知名度の低い大学の卒業生が参入しにくいエリート労働市場である。

forbes.com 原文

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