一方、ウクライナでの戦争でロシア側を支援してきたイランは、この戦争での戦闘経験に直接基づいてシャヘド107徘徊型弾薬を「洗練」させていることが新たに判明した。
この戦争の1年目から、イランはシャヘド136とシャヘド131を中心にシャヘド型ドローンを何千機もロシアに供与し、技術移転も行ってきた。これにより、ロシアはウクライナの都市や電力インフラを繰り返し攻撃すると同時に、ウクライナの防空網に継続的な負荷をかけることが可能になった。イランはさらに、ロシアが自国内でシャヘド型ドローンを大規模に生産することも許可した。シャヘド136とシャヘド131はロシア軍でそれぞれ「ゲラニ-2」、「ゲラニ-1」と指定され、これらのドローンは遅くとも2023年以降、ロシアの要件に合うように改修された弾頭を採用している。それには、ウクライナのインフラに対して最大限の破壊をもたらすように設計された多用途弾頭も含まれる。
こうした協力関係は現在にいたるまで続いている。ウクライナの軍事アナリストであるオレクサンドル・コバレンコの報告によると、イランはシャヘド107を改修し、弾頭に追加の破片生成要素を組み込んだ。ウクライナメディアのユーロマイダン・プレスは「人間や(その他の)軟目標に対する殺傷性・破壊効果を高めるもの」だと伝えている。
イランは徘徊型弾薬・攻撃ドローンの供与に加え、2024年にはファタフ360短距離弾道ミサイルもロシアに移転したとみられている。一方、以前懸念されていたファーテフ110短距離弾道ミサイルの移転は確認されていない。また、ウクライナの情報機関は2026年1月時点で、イランがロシアにファタフ360を350発超供与したと推定しているものの、ロシアがそれをこの戦争で使用した形跡はないとしている。
トルコは、その代名詞的なバイラクタルTB2ドローンを開戦前から、また開戦後もウクライナに売却している。TB2は戦争初期、ロシアの地上攻勢を撃退するうえで重要な役割を果たした。この攻勢は、キーウを占領してウクライナの防衛を一気に崩壊させることを狙ったものだったが、失敗に終わった。ただ、それ以降、TB2の役割はより限定的なものになっていった。
2022年末までにシャヘドもこの戦争に導入され、第二次世界大戦以降、欧州で最も破壊的な戦争の双方に中東の国々が武器を供給していることが明らかになった。


