エプスタイン文書に残る、ポルノ事業への売り込みメール
ブロックマンによる紹介から数日後の2011年3月、クラークは自社として初めて製作する映像作品の脚本と企画書をエプスタインに送付した。エプスタイン「と女性の皆さん」に楽しんでもらえるはずだと述べ、内容については「少し職場閲覧注意」だと添えていた。
2012年3月のやり取りは、文書に残る2人の会話として最も長い。ランジェリーブランドを立ち上げる別の女性起業家をエプスタインに引き合わせたいとクラークが連絡すると、エプスタインは当初「すみません、どちら様ですか」と返した。クラークが「無料の高級ポルノ会社」をやっていると伝え、「何か思い当たりませんか」と尋ねると、エプスタインは「ええ、銅鑼が鳴るほどはっきりと」と応じた。クラークは「私たちを覚えていない人がいたら、あなたが史上初だと言おうとしていたところです:)」と返している。
クラークはニューヨークで会わないかと誘ったが、エプスタインはカリブ海にいると答えつつ、「あなたが有望と考える案件なら何でも検討する」と述べた。続けてポルノ会社の事業計画はどうなったのかと尋ねられたクラークは「全速力で前進中」と答え、映像分野への進出に出資しないかと持ちかけた。エプスタインが「テレビのセックスものはやれない」と断ると、クラークは「そうだろうと思っていました:)」と応じた。
クラークはソーシャルダイエットアプリとウェブサイトの構想も売り込んだ。健康モニタリング機器から取得したデータを基に利用者の健康状態をインフォグラフィックにまとめ、希望すれば友人と共有できる事業だと説明した。この提案にエプスタインが返答したかどうかは分かっていない。
この他のメールからは、クラークがその後もエプスタインを連絡先リストに残し、2012年7月には新居披露パーティーに招いていたことが分かる。翌2013年にはエプスタインがビジネスSNSのリンクトインでクラークとつながった。ただ、2人が再び直接会ったことを示す記録は文書にない。
アモデイの資産は2兆4645億円、アルトマンを上回る
フォーブスは、アモデイの純資産を米国時間8月14日午後時点で155億ドル(約2兆4645億円)と算定している。これは、自社株を持たないOpenAIのCEOサム・アルトマン(34億ドル[約5406億円])を上回る。一方、イーロン・マスク(8632億ドル[約137兆2488億円])には遠く及ばない。
アモデイが結婚しているか、アンソロピックのAI「Claude」も答えられず
WSJの記事で報じられた内容を除けば、クラークについて分かっていることはごくわずかだ。ネット上の情報は乏しく、WSJによると、アンソロピックのAIモデルであるClaudeでさえ、アモデイが結婚しているかどうかを答えられない。WSJは匿名の情報源を引き、クラークに言及した公開情報を消すための意図的な「取り組み」も行われてきたと報じている。
アンソロピックは早ければ2026年秋に上場へ、評価額は318兆円以上
クラークをめぐる報道が出たのは、アンソロピックが早ければ2026年秋の株式上場を準備している時期にあたる。新規株式公開(IPO)の評価額は2兆ドル(約318兆円)以上に達する可能性があると報じられている。WSJは8月10日、アンソロピックが計画中のIPOを前に潜在的な投資家への働きかけを進めていると別途報じた。アモデイのリーダーシップ、そして場合によってはクラークの助言にとって、重大な局面となっている。
また、司法省が2026年に入って数千件の文書を公開して以降、エプスタイン関連文書と生前のエプスタインが築いた人間関係には、引き続き幅広い関心が集まっている。エプスタインとつながりがあった人々は厳しい視線にさらされ、連邦議会での証言を求められた人もいる。ただし、エプスタインと交流があったことで知られる著名人の多くは、いかなる不正行為でも告発されていない。


