ヘルスケア

2026.08.16 12:06

猛暑が青少年スポーツのルールを書き換える──休むことを賢明さと見なす新たな文化

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極端な暑さが青少年スポーツを変えつつある。米国でも世界各地でも、青少年の選手が熱中症にかかる危険は高まっている。FIFAクラブワールドカップから地域のサッカーグラウンドまで、指導者・保護者・競技団体は気温上昇に合わせて対応を変え、給水休憩を導入し、日程を組み替え、熱疲労や熱射病の初期症状を見分ける方法を青少年に教えている。一流選手が体温上昇を防ぐために試合を止めるとき、そこには重要なメッセージが込められている。暑さの危険に気づくことは、より強い選手であるための条件だという合図だ。

「我慢して続ける」という文化が、青少年を危険にさらす

スポーツに打ち込む青少年は、我慢とは苦しさを押して続けることだという考えを、いつのまにか自分のものとして身につける。だが気温が上がり続ける時代には、いつやめるべきかを学ぶことが、どう戦うかを学ぶことと同じくらい重要になりうる。

暑さが増すにつれ、競技をどう行うかについて、あらゆる水準で新しいルールが必要になっている。対象は一流選手だけではなく、青少年も含まれる。アスペン研究所シニアフェローのローラ・シフターは、TIMEに寄せた論考で、プロ野球からフォーミュラ1(F1)まで、競技団体はすでに極端な暑さへの適応を進めていると指摘した。そのうえでシフターはこう書いている。「だが青少年については、ばらばらに運営される競技やキャンプの制度と、とにかく我慢して続けろという容赦ない文化が、彼らを無防備なままにしている」。

目に見えず日常に紛れる暑さを、人は危険と認識しにくい

暑さが健康にとって特異な脅威になるのは、それが目に見えず、同時にありふれているからだ。ハリケーンや山火事と違い、暑さは劇的な光景をほとんど残さず、差し迫った脅威として認識されにくい。しかも暖かい天候は日常の一部であるため、人は危険な暑さを普通の夏だと取り違えやすい。だが熱中症は深刻である。

熱中症は、熱けいれんや熱疲労から、生命を脅かす緊急事態である熱射病まで、連続した幅を持つ症状群を指す。青少年は体温を調節する仕組みが大人と異なるため、とりわけ危険が大きい。極端な暑さのもとで行う練習や試合では、早い段階で気づき、未然に防ぐことが欠かせない。

危険は現実にあるにもかかわらず、リスク認知に関する研究によれば、ありふれていることと目に見えないことが重なると、人は危険を過小に見積もり、身を守る行動を遅らせる。極端な暑さは、世界で最も多く人命を奪う気象要因の一つであるにもかかわらずだ。

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