米国時間8月14日、アマゾン創業者ジェフ・ベゾスを含む投資家連合「1892ホールディングス」が、イングランド・プレミアリーグに所属するリバプールFCの少数株式を取得することで最終合意した。クラブの声明で明らかになった。ベゾスがスポーツクラブへ出資するのは、今回が初めてとなる。
投資家連合が約3割を取得、クラブ評価額は1兆1766億円
複数の報道によると、1892ホールディングスは、リバプールFCを傘下に持つ米スポーツ・メディア企業フェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)と、同クラブ株式の約30%を取得する契約を結んだ。ガーディアン紙によれば、今回の取引はリバプールFCを約74億ドル(約1兆1766億円)と評価する内容で、FSGが将来売却へ動いた場合、1892ホールディングスはより大きな持ち分を買い取る選択権を握る。
1892ホールディングスには、ベゾスのほか、フェイスブック共同創業者エドゥアルド・サベリン、ミッタル一族といった富豪が加わる。ミッタル一族は、粗鋼生産量で世界2位の鉄鋼メーカー、アルセロール・ミッタルを通じて富を築いてきた。
FSGが運営権を維持、1892ホールディングスは1年以内に過半数株主となる道も
FSGはリバプールFCの過半数株式を保有し、運営権も引き続き握る。ただし、CNBCの報道によると、今回の契約に基づき、1892ホールディングスが1年以内に過半数株主となる道が開かれていると報じた。
ベゾスの資産は43兆5819億円、サベリンは5兆円超
フォーブスの推計(8月14日現在)では、ベゾスが保有する純資産は2741億ドル(約43兆5819億円)で、グーグル共同創業者ラリー・ペイジ、テスラのイーロン・マスクCEOに次いで世界3番目に多い。サベリンは330億ドル(約5兆2470億円)、ミッタル一族は2017年時点で172億ドル(約2兆7348億円)の資産を持つと推計されている。
FSGが2010年にリバプールFC買収、クロップ前監督のもとプレミアリーグ初制覇
FSGは2010年、3億ポンド(約763億円)でリバプールFCを買収した。買収前は、米国人オーナーだったトム・ヒックスとジョージ・ジレットの体制下で総債務が巨額に膨らみ、クラブは崩壊寸前まで追い込まれていた。
2010年代は大半の期間で成績が安定せず、時に混乱もあった。流れを変えたのは前監督ユルゲン・クロップだった。クロップはチームを押し上げ、2019-20シーズンにプレミアリーグ発足後初のリーグ制覇を成し遂げた。以後もリバプールFCはイングランド・サッカー界の強豪であり続け、2024-25シーズンには再びプレミアリーグを制した。
フォーブス推計は9858億円、価値あるサッカークラブ世界4位
フォーブス「最も価値あるサッカークラブ」において、リバプールFCは62億ドル(約9858億円)と評価され、4位に入った。



