10. 褒め言葉をかける
心からの褒め言葉が、私たちの心理や自己肯定感にポジティブな影響を与えることは誰もが知っている。それにもかかわらず、私は以前、他人に褒め言葉をかけることに少し気後れしていた。相手に誤解されたり、お世辞を言っていると思われたりするのを恐れていたのだと思う。しかし最近では、そのような自意識を捨て、会話の中でよりオープンかつ誠実に、自分の気持ちを相手に伝えるようにしている。その結果、プライベートでも仕事でも、人間関係がより深まった。
相手に対して心からの賛辞を贈ることは、その人の存在を認め、自分が相手のどのような点を価値あるものと捉えているかを示す方法だ。「他人に『自分は重要である』と感じさせた記憶は、交わしたどんな言葉よりも長く相手の心に残り続ける」と、Sarah Collins Coachingのメディアトレーナー兼コミュニケーションコーチであるサラ・コリンズは言う。「私たちはよく、他人のすばらしい点について心の中で考えていながら、それを口に出すのを控えてしまいがちだが、ぜひ言葉にして伝えてほしい。それは相手の自信を高め、結果としてあなた自身の心も満たしてくれるはずだ」
実践:誰かのすばらしい部分を密かにすばらしいと感じているなら、次に会ったときに、その魅力を言葉にして伝えてみよう。
これらの小さな気配りが、大きな変化を生む
デジタル化や仮想化が急速に進む世界だからこそ、対面でのコミュニケーションにおける純粋な人間同士のつながりには、今後も変わらない価値がある。AIの進化やさまざまなツールの普及により、専門知識や技術的スキルの価値がコモディティ化していく中で、あなたのエモーショナル・インテリジェンス(感情的知性)と対人マナーこそが、本当の差別化要因になる。
「対面のつながりという文脈が希薄になった現代において、手書きのメモ、名前を呼ぶ挨拶、丁寧なフォローアップ、温かい笑顔といった意図的な小さな行動こそが、良好な関係を維持する唯一の方法だ。かつてはこれらは単なる背景にすぎなかったが、今や人間関係における最前面の主役に躍り出ている」と、ファッションブランドのコンサルタントであり、ブランド構築・製品開発支援サービス「BuildTheDreamBrand」の創設者であるリシ・バヴナは言う。
相手をどのように扱うかは、これまで以上に重要な意味を持つ。ぜひ、周囲の人々とより誠実で思いやりのある関わりを持ち、手間のかからない小さな気配りを習慣にしてみてほしい。時間の経過とともに、こうした行動が周囲の人々に認められ、尊重されているという実感を育む。あなたは信頼を獲得し、人々の印象に残り、そして将来にわたってあなたを支えてくれる、強固でポジティブな人間関係を築くことができるだろう。


