億万長者でベンチャーキャピタリストのジョシュ・クシュナーと、ディズニー前CEOのボブ・アイガーが、マーク・ウォルターからロサンゼルス・レイカーズの経営権を史上最高となる125億ドル(約1兆9900億円)の評価額で買い取る。ESPNが米国時間8月12日朝に第一報を伝えたこのニュースは、いくつもの意味で衝撃だった。
今回の取引は、プロスポーツチームの売却額としてウォルター自身が持つ記録を塗り替える。ウォルターがバス家からレイカーズの経営権を100億ドル(約1兆5900億円)で買い取る契約が完了したのは昨年10月で、まだ1年もたっていない。バス家は46年にわたる保有に区切りをつけ、球団を手放したばかりだった。そして今回の売却も、NBAの他球団の相場を改めて塗り替えることになる。
今年はNFLとMLBでも、史上最高額のチーム売却合意が相次いだ。ベンチャーキャピタリストのビノッド・コースラが率いる投資家グループは8月、シアトル・シーホークスを96億ドル(約1兆5300億円)で買収することで合意した。プライベートエクイティ(未公開株投資)の運用者であるホセ・E・フェリシアーノの一族も5月、サンディエゴ・パドレスを39億ドル(約6210億円)で買収する契約に至っている。
スポーツチームの価値がこの数十年で急騰してきたとはいえ、その上がり方は一直線ではなかった。昨年ウォルターがレイカーズに100億ドルを投じるまで、チームの経営権に支払われた最高額は、同じく昨年のビル・チザムによるボストン・セルティックス買収の61億ドル(約9720億円)と、2023年のジョシュ・ハリスによるワシントン・コマンダーズ買収の60億5000万ドル(約9640億円)だった。スポーツチームの評価額は通常、そのチームが生み出す売上高の何倍かという倍率で算出される。そのため、誰か一人がそれまでの相場をはるかに上回る上乗せを払う気になれば、リーグ全体の評価額が押し上げられることが多い。



