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2026.08.18 07:30

1200億円調達、「鉄と炭素」を利用する蓄電池がデータセンターの電力不足を救う

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電気を数日にわたって蓄える鉄ベースのバッテリーを手がけるForm Energy(フォーム・エナジー)は、生産能力の拡大に向けて7億5000万ドル(約1200億円)を調達したと発表した。これに先立ち、競合のAntora Energy(アントラ・エナジー)も、炭素ブロックを使った熱電池(電気で材料を高温に熱して蓄え、必要なときに熱や蒸気の形で取り出す装置)の量産を加速させるため、5億5000万ドル(約880億円)を調達している。

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アントラの熱電池も、100時間以上にわたって電力を保持できる。投資が一気に膨らんだ背景にあるのは、やはりデータセンターの電力需要だ。

フォームは今年、ウェストバージニア州ウィアトンの工場でつくった空気鉄電池(鉄が空気中の酸素と結びついてさびる化学変化を利用して電気を蓄えるバッテリー)の出荷を始めた。今回の資金調達はT. Rowe Priceが主導し、これで累計調達額は20億ドル(約3200億円)に達したという。同社は今回、企業価値の数字をすぐには明らかにしていないが、PitchBookの推計では、マサチューセッツ州サマービルに本社を置くフォームの企業価値は43億ドル(約6880億円)にあたる。一方、カリフォルニア州サニーベールに本社を構えるアントラは、7月31日時点で10億ドル(約1600億円)を調達しており、いま稼働しているシリコンバレーの工場に加えて2カ所目の工場を探している。

両社がそろって力を注いでいるのは、安価で米国内で調達できる材料を使ってバッテリーをつくることだ。こうしたバッテリーなら、蓄電時間の短いリチウム系のバッテリーに比べてはるかに低いコストで電力を蓄えられるうえ、発火する危険もほとんどない。大規模な太陽光発電所や風力発電所と組み合わせるのにも適しており、安価で二酸化炭素を出さない電力を安定して供給できる。

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「太陽光は史上もっとも安い電力です。ただ発電が途切れるため、それだけではすべての問題を解決できない。そこが課題でした」と、アントラに出資するG2 Venturesの共同創業者ブルック・ポーターは語る。

「長時間の蓄電こそが、この極めて低コストな断続的供給と、こうした膨大な需要とを結びつける鍵になります。長年にわたって、業界がずっと追い求めてきたものです」

フォームが掲げる目標は、1キロワット時当たり20ドル(約3200円)以下のバッテリーを実現することだ。この水準まで下がれば、太陽光と組み合わせたときに天然ガスよりも安く電気を供給できる。

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翻訳=酒匂寛

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