ビットコインは2026年を通じて低迷し、時価総額から1兆ドル(約159兆円)を消し去った暴落(そして存続を脅かす懸念)の後、ようやく落ち着きを取り戻している。
ビットコイン価格はこの6カ月間、1BTC=約6万5000ドル(約1040万円)前後で推移してきたが、世界最大の資産運用会社がにわかに潮目の変化を捉えたことを明らかにした。
そしていま、ビットコインの「究極の触媒」が正念場を迎えるなか、米連邦財政赤字が突如4320億ドル(約68兆8000億円)に急拡大し、紙幣増刷がビットコイン価格を急騰させるとの期待が高まっている。
ロイターが報じた米財務省のデータによると、7月の米連邦財政赤字は4320億ドル(約68兆8000億円)に達した。これは2021年3月以来最大の月間赤字であり、2026会計年度の年初来の財政赤字は1.8兆ドル(約287兆円)に膨らんだ。
これを上回る月間赤字は、2020年6月の8640億ドル(約138兆円)と2020年4月の7380億ドル(約118兆円)の2回だけで、いずれもパンデミック期の経済封鎖によるものだった。
赤字の急増は、40兆ドル(約6370兆円)近くに膨らむ米国の債務残高にさらに上乗せされるもので、ビットコインと暗号資産のトレーダーは、今後数カ月でビットコイン価格が上昇し得る理由の1つとして注目している。
「金融において唯一重要なのは、ワシントン(米政府)の人間がまったく馬鹿げているということだ」
暗号資産投資家であり、ビットコインを財務資産として保有するビットコイントレジャリー企業ProCap Financialの最高経営責任者(CEO)であるアンソニー・ポンプリアーノはFox Businessにこう語り、ビットコイン価格は今後20年以上にわたり年平均30%のペースで上昇すると予測した。
「彼らは紙幣の増刷を止めないだろう。彼らが紙幣を刷り続ければ、長期的にはビットコインは上昇し、ゴールド(金)、不動産、株も同様に上昇する。政府の紙幣増刷に目を向ければ、それは加速している」とポンプリアーノは述べた。
一方で、米連邦準備制度理事会(FRB)が紙幣増刷を加速させる態勢にある兆候として、最近の国際的な出来事を指摘する声もある。
「刷れば刷るほど、ビットコインは上昇する」
閉鎖された暗号資産取引所BitMEXの共同創業者で、現在は資産管理会社のMaelstromを率いる暗号資産トレーダーのアーサー・ヘイズはブログ投稿でこう記し、先月末の歴史的な日米協調介入を受けて、FRBが「ドル円レートを押し下げるために無制限の紙幣増刷を容認する」と予想していると付け加えた。
「しかし、それが起きない方に賭けるつもりはない。実際、私はそれが起きると確信しており、FRBによる大規模なバランスシート拡大の再開がもたらす影響を反映する金融商品へのエクスポージャーを増やし続ける。それらの資産とは、ビットコイン、現物の金、および金鉱株だ」



