北米

2026.08.14 17:00

W杯開催でも実現せず、訪米外国人旅行者の回復

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FIFAワールドカップは、2026年夏に米国を訪れた外国人旅行者を前年より増やすことができなかった。米商務省国家旅行観光局(NTTO)がまとめたデータで明らかになった。

NTTOが米国時間8月13日に公表したデータによると、7月に米国を訪れた外国人旅行者は前年同月比3%減となった。カナダとメキシコを除く海外から訪れた旅行者は6月が前年同月比1.8%減で、比較対象となる2025年6月自体も3.4%減だった。NTTOが国際航空旅客をまとめたI-92統計では、6月に米国へ到着した外国人は前年同月より約40万人少ない。

6月の旅行消費は636億円増、訪問者数は減り続けた

訪問者数とは逆に、支出は増えている。6月に外国人旅行者が食事、宿泊、レジャー、娯楽といった旅行関連の商品やサービスへ投じた金額は、2025年6月を約4億ドル(約636億円)上回った。米国航空会社が外国人旅行者から受け取った運賃収入も6月は28億ドル(約4452億円)に達したが、2025年6月と比べた増加率は0.5%に満たなかった。

セントラルフロリダ大学ローゼン・ホスピタリティ経営学部で副学部長を務めるアラン・ファイアルは「テレビで見る大会としては素晴らしかった」と語る。「ワールドカップが米国を新しい領域へ引き上げたとは言えないかもしれないが、外国人旅行者数がこれ以上悪化するのを食い止めた、という主張ならおそらく成り立つ」

FIFA試算の4兆8495億円は、訪米客急増を前提にしていた

2025年、批判にさらされてきたFIFA会長ジャンニ・インファンティーノは、「スーパーボウル104回分」に匹敵する経済効果を約束していた。観光業界は、2025年に4%落ち込んだ外国人訪問者数をワールドカップが押し戻すと期待していた。この落ち込みによって米国は「世界の主要国で唯一、旅行者が減った国」になった。米国旅行協会(U.S. Travel Association)でCEOを務めるジェフ・フリーマンが、2026年1月に開かれた米州ホテル投資サミット(ALIS)でそう指摘している。

FIFAが行った分析は、ワールドカップが米国経済に305億ドル(約4兆8495億円)をもたらすと予測していた。ただしその試算は、外国人ファンが大挙して押し寄せることを前提としていた。外国人ファンは米国在住ファンと比べ、1人あたり最大5倍を支出する。NTTOのデータを見る限り、その大量流入は起きなかった。

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